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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第257話 心の強さと素直な気持ちと……
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に出会えて、良かったって。これは誰にも負けない」
混じりっ気の無い素直な気持ちである事。それが此処にいる誰もが感じた事だろう。
そもそもリュウキは自分を偽ったりしてない。良い様に見せよう、等と考えている様には到底見えない。だからこそ、心の奥にまで届くんだ。
「ふ、ふふ……」
アスナはリュウキの答えを訊いて笑顔が戻るアスナ。
それを見たリュウキは また続けた。
「それが、オレの素直な気持ち。……ただ、それだけで良いと思う。心からの気持ちを口にするだけで、伝わるとオレは思う。それがきっと強さにも変わると思う。……だから、オレは皆と仲良くなれたんだ。ずっと、ずっと…… 何年も何年も自分の殻に閉じこもってたオレも」
――そっか……。私も 素直な気持ちをお姉ちゃんに伝えたらよかったんだ……。謝ったり、否定したりするんじゃなくて。ただ……心からの気持ちを伝えるだけで……。
レイナは隣にいる愛しい人に また――教えてもらえた事に感謝した。
「えへへ……。リュウキが心からの気持ちを伝えてくれたんだからさ。ボクも言うよ」
リュウキの身の上話。ユウキもランも、そこまで詳しくは訊いていないが 少しだけなら訊いた。だから、よく伝わったんだ。リュウキが言う様に心からの言葉を、気持ちを……。
「ボクもね。昔はいっつも自分じゃない自分を演じてた気がするんだ。だってさ。パパもままも、ボクと姉ちゃんを産んだこと、心の何処かでずっと謝ってたの、判ったから。……そんなパパとママのために、ボクはいつも元気でいなきゃ、って。病気の事なんか全然へっちゃらでいなきゃ、って。……でも、姉ちゃんにはバレちゃってたけどねー。だから パパやママがいない所で、姉ちゃんに何度も何度も泣きついちゃったから」
ユウキの告白を訊いて、ランも静かに頷く。
私達は双子の姉妹なんだから……、とランは思う。楽しい事も辛い事も、喜びも、怒りも、慈しみも。全部一緒に分け合ってきたから、と。
そして ランも口を開いた。
「正直、何が一番正しいのかは、私には判りませんでした。でも、この笑顔だけは守りたい。ただそれだけは強く思ってましたよ。……笑顔でいられる時間が、何よりも大切だって思ったからです。……そのために演技が必要だと感じたから。私もユウと同じ様にしました。……後、私達には時間があまり無かったから、遠慮をしないでいけたのだと思います。ギルドの皆もユウと私は結構対極だって言ってますけど、実は違ったりしてるんです。ユウの後押し。……私もしてたから」
ふふ、と笑みを見せるラン。ユウキも 『そー言えばそーだった!』と手をぽんっ、と叩いて言っていた。
「だよねっ! それに気持ちの端っこをつっつきあった
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