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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第257話 心の強さと素直な気持ちと……
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未来(さき)はあるから、と眼で訴えている。そう伝わった。


「病気に打ち勝って、その後の事。本当に沢山あるからな。色々な仕事が2人に……。ああ、そうだ。スリーピングナイツの皆に回すからそのつもりで。空いた時間ででも、ギルドメンバーで協力して熟す事が出来る様にと考えている。 世間一般の新入社員の業務が可愛く見えるくらいのハードなものになるかもしれないから、そのつもりで……。な?」


 にっ、と片目を閉じてウインクするリュウキ。
 普通なら、ハードな業務内容を訊いたら『うへぇ……』な感じの表現が多いと言える。学校の授業だって嫌いだという人がきっと多い。頭を使うより身体を動かす。自分の好きな事をする方が良い、と思う人がきっと大多数だ。

 でも生憎。此処にいるメンバーは所謂 少数派と言うものだ。学校の授業は大好きだし、働いているのはリュウキだけだが リュウキは仕事は大好きだ。

 ランもユウキも 笑顔を見せていた。2人ともが同じ気持ちだと言う事がよく判った。

「望む所、だよねっ? 姉ちゃん。うっひゃー! すっごくワクワクしてきたよ!」
「ええ。私たちに出来る事であれば喜んで。……いえ、例え出来なくても、出来る様になるまで頑張ります!」

 その返事に満足いったように リュウキは頷いた。
 アスナもレイナも同じだ。

「ふふ。私達も何か手伝えることがあったら、遠慮なく言ってね?」
「うんっ。私も頑張るから! 一緒に頑張るっ! だって、私達もスリーピングナイツのメンバー、でしょ? ギルドメンバーだから、連帯責任ー、だよっ!」
「あ、ありがとうございます。レイナさん。アスナさん」
「ありがとーーっ 2人ともっ! うん。もーみんなみんな ボク達の仲間。仲間だから! 友達で、仲間で、……ふふ、親友って言うのかな? うん。すっごく嬉しいっ。嬉しいからっ!」

 現実の世界ででも、こうやって仲間が……友達が、親友が出来た事に喜びを噛みしめる。
 今日と言う日を、神様に感謝した。ユウキやランは母が言っていた言葉を思い返していた。



『耐える事の出来ない苦しみはイエス様はお与えにはならない。きっと、乗り越えた先は光で満ちている』



 本当にその通りだった。

 その後2人は母の言葉に、そして何よりも、このかけがえの無い大恩のある友達に 感謝を伝えるのだった。 






















「……本当に、皆、皆……強い、ね」

 皆、皆笑顔で本当に良かったと思うアスナ。

 ユウキ達と一緒に授業を受けて、学校内を案内して、街中も歩いて…… そして2人の家に着いた。2人は 辛かった過去の事を笑顔で……顔は見えないが笑顔で話をしてい
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