第三章
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かにだった。
やけにひょろ長い身体で着物を着た中年の女がいた、首が特に長く目はつぶらだ、口は素朴な感じで頭は小さい。
そして売っている魚はどれもだった。
難波の魚市場では今は珍しい川魚ばかりだった、それはどれも新鮮でるりかはその変わった外見の店員に声をかけた。
「おばさんどのお魚がお勧め?」
「どれもや」
「どれもなの」
「そう、どれもや」
関西弁を使っているつもりだが愛媛訛りがあった。
「ええで、ただ今日は特にな」
「特に?」
「鯉がええで」
こうるりかに答えたのだった。
「それがな」
「あっ、確かにね」
その鯉を見てだ、るりかも頷いた。
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