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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
女神さまのお願い
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うから、後は送り込むだけ」
「……わかりました。今、元の世界に戻ろうとしてもうまくいかないので……諦めて送られた世界でスローライフでもしますよ」
そう俺が、暗に戦わないぞと言い返すと女神が愚か者を見るような目で、嗤った。
「かまわないわ。他にも何人も呼んでいるしね。でも……」
「でも?」
「そのチート能力をもつ貴方を、この世界の人間が逃がすと思っているのですか?」
そう笑った女神様の顔が、俺には悪魔の嘲笑に見えた。そして、
「まあ、何か困ったことがあったら呼んでね。時々遊びに行って様子を見るから」
「いえ、来なくていいです。というか、女神様本人がそう簡単に行き来できるなら自分でやってください」
「そうしたいのは山々だけれど、今回の件が私が触っても大丈夫なのか分からないのよ」
「……ひょっとして調査をしてほしいというのもあるのですか?」
「そうね。それもあるわ。でも……私としては、ツクヨミちゃんが自慢していた“英雄”の実力をこの目で見たいというのもあるわ」
「……」
「というわけでよろしく〜」
そういって女神さまが俺の近くにまで来て、額にキスをする。
同時に再び光に包まれて俺は、どこかに転送される。
こ、こんなキス一つで誤魔化されると思うなよ、で、でも女神さまは美人だったが……などとそう俺は童貞の宿命たる、女耐性の低さを痛感しながら思ったのだった。
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