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蒼穹のカンヘル
十三枚目
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ザゼルに割られたのは驚いた。
まさか抜かれるとは思わなかったからね」

「その話を受けてここに居ると?」

「ああ、それにしても主上が既に…」

「ジュスヘル!」

「!」

「?」

「それ以上は、言ってはいけないのだ」

堕天使幹部の『言ってはいけない事』。

ジュスヘルが主上と呼ぶ存在……多分既にヤハウェがいないという事だろう。

「あ、ああ、そうだったね…」

「ヤハウェが既に亡いって話なら知ってるけど?」

「「!?」」

シャラララララン…

「コイツが教えてくれたんです」

『おい』

いいじゃねぇか、俺の記憶覗いてんだろ?

『まぁ、そうだが…』

じゃぁ、合わせて。

『しょうがない…合わせてやる。
まぁ喋る気は無いがな』

と、心の中でセルピヌスと会話していて気付かなかったが二人が唖然としていた。

「ああ、三大勢力共通の最高機密でしたっけ?」

『白々しいな』

ハハッ!俺の心は真っ白だからな。

『お前がそう思うんならそうなんだろうな、お前の中ではな』

何故にそのネタを…てか記憶覗いてんなら当然か。

「「…………」」

「おーい?生きてますかー?」

「君、教えてくれたとはどういう事だ?
そのカッカラが教えてくれたと言ったが、それには何が封じられているんだい?」

「カッカラじゃなくてカンヘル。
まぁ確かに錫杖をカッカラとも呼ぶけどね」

「いいから答えろ!」

「怒んないでよ…ジュスヘルや先生も知ってるはずです…会った事があるんだから」

創られたばかりの先生やジュスヘルに祝福を与えた記憶を…持っている。

「我々が会った事がある?」

「セルピヌス」

「「!?」」

「五柱しか居ない、セラフィムよりも偉大な天使の一柱」

神が直接創り出した天使、悪魔、堕天使全てに祝福を与えた。

「祝福の龍」

今の悪魔、堕天使には少なくなってしまった純正の者。

神が手ずから創った者なら識っているはずだ。

「成る程なのだ…神器に封じられてしまっていたら戦争には出てこれないのだ…」

「う〜む、我々に祝福を与えた後に全く見ないと思えばそういう事だったか…」

戦争…ああ、成る程。三大勢力の戦争か…

「多分…創成の四龍とセルピヌスが十全の状態で天界に付いてたら、天界の一人勝ちだったろうね」

「篝…シャレにならんからやめろ」

とジュスヘル。

「もしも、もしも再び戦いの火蓋が落とされたら、俺は堕天使に付くよ。
父さんが居るし、悪魔には多少ながら私怨もあるしね」

そう、ヴァーリの事だ…

「抑えるのだ、聖力とか諸々漏れてるのだ」


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