十二枚目
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ん」
俺はカンヘルの先端に光力刃をだし腕に降りおろ…せなかった。
「何考えてんだ!バカな事はやめろ!」
アザゼルに止められたからだ。
「だから『実演』だって!」
「それでもだ!ちょっと待ってろ!」
と言ってアザゼルは懐から一本の針を出した。
「これで指を刺せ、それ以上の事は却下だ」
「はいはい」
俺は針で自分の指を突いた、じわりと血が滲む…
「?」
「治らねぇな、やっぱり…何してんだ篝!」
俺は針を腕に刺し…腕を裂いた。
「バカ野郎が!待っ…」
【リバース】
硝子の割れるような音と共に腕が結晶に覆われた。
パリィィンと結晶が砕けた後には傷一つ無い腕が有った。
「これが【リバース】。
セルピヌスが言うには俺は不死身らしい。
今の俺にとって生と死は同価値にして同じもの…とセルピヌスは言ってた」
「そう、か…それがお前の…」
「力の一つ、後七つある」
あ、黙り込んじゃった。
「………………俺もう何があっても驚かねぇ自信あるぞ」
失礼な、俺を人外みた…あ、人外か。
「て言うか機材でデータ録らなくていいの?」
「あ、ああ、そうだな」
とアザゼルは機材の準備を始めた。
「篝、準備終わったぞ。
ただし【リバース】は無しだ」
「はいはい、でどれからやればいい?」
「選択肢をくれ」
あ、言ってなかったな…
「防壁の【ウォール】。
転移の【ロスト】。
空間をねじ曲げ攻撃する【ワーム】。
生物以外を引き寄せる【アポート】。
あらゆる物を侵食、糧とする【同化】。
あらゆる力を強化する【アクセル】。
思考速度を上げる【ブレイン】。
そして不死身をもたらす【リバース】」
「トゥルーロンギヌス並みじゃねぇか!?」
何があっても驚かねぇんじゃねぇのかよ…
「じゃぁまず【ウォール】を」
とアザゼルが言った。
「OK」
「よし……いいぞ」
俺はカンヘルを握りしめ障壁をイメージした。
【ウォール】
漆黒の、全ての光を呑み込まんとする壁が現れた。
「そのまま保持してくれ」
「OK」
アザゼルはカタカタとキーボードを叩いている。
「ん?は?どういうことだ?」
いや、お前がどうしたよ。
「どうしたのさアザゼル?」
「篝、その防壁について何かきいてないか?」
「なんで?」
「データがおかしい。異常だ。
その防壁は面であって面じゃない。
線だ、それも線の集合ではなく線そのものだ」
面のように見える線?でも面だろ?う〜ん、そうだ!
「多分【ワーム】と【ロスト】を調べたら分かるよ」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ