アイングラッド編
紅き剣閃編
Crimson Sword―紅蓮
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イの体は大きく後方に下がった。
―パアァァァァン
大音響が一瞬遅れて鳴り響き、同時に勝敗も決した。
―勝者、ロイド
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歓声、或は罵詈雑言が鳴り響く間、両者は短い会話をしていた。
「……どうして最後、避けなかったんですか」
「アホ、そんなことしたらお前のHPが吹っ飛ぶだろ。下手したら死ぬぞ」
「……すいませんでした」
「ま、結果オーライってことで。たらればの話をしたってしょうがない。相方も負けたことだしな。それより……」
彼はまだダメージエフェクトの残る右手を差し出し、言った。
「これからよろしくな、ロイド」
「はい……」
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Sideレイ
2日後、俺は例の紅白のユニフォームに身を包み、エギルの店に向かっていた。
何をしにかって?
もちろんキリトを笑いに行くためだ。
俺の場合、白が所々増えただけなので、さして違和感はないが、やつはさぞかし面白いだろう。
「よお、エギル。繁盛してるか?」
「ウハウハだ」
エギルがウハウハした顔で向かえてくれる。
キリトが避難先と利用する代わりにアスナが店を手伝っているそうだ。ビバ〇ームの店員みたいな作業エプロンをした姿を思い浮かべてみるといい。集客率はうなぎ登りだ。
「そいつは良かったな」
そう言って2階に上がる。そこにいたのは―――
「……笑いたきゃ、笑えよ」
「いや…ぐふっ、似合ってる。ククッ………ゴホン。そんなに変じゃないぞ……ゴフッ……ゴホン」
「めちゃくちゃ我慢してんだろ!!」
「いや、ただの風邪だ」
「んなわけあるかぁ!!」
そんなやり取りを聞いてアスナがクスクス笑う。キリトはフンッとそっぽを向いていじけてしまった。
「あ、ちゃんと挨拶してなかったね。ギルドメンバーとしてこれから宜しくお願いします」
急に改まって頭を下げるので、柄にでもなく照れてしまう。
「お、おう」
「よ、よろしく。……と言っても俺達はヒラでアスナは副団長様だからなあ」
キリトが右手を伸ばし、人差し指で背筋をつーと撫でる。
「こんなこともできなくなっちゃったよなぁー」
「ひやあっ!」
ハラス
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