標的19 ヴァリアー VS フィルマーレ
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フィルマーレの魔の手はついにイタリアまで伸びていた。それに対抗すべく、イタリアのボンゴレ本部は9代目を筆頭に独立暗殺部隊・ヴァリアーはフィルマーレと対決をしていた。
しかし、戦場に立っているのはヴァリアーではなく・・・・
「くっ、なんだこいつは・・・ベル、レヴィ、ルッスーリア、マーモン、生きてやがんのかぁ」
煙が立ち込める中、白銀の長髪剣士・スクアーロが仲間の名前を叫ぶ。
「生きてるかはわかんねえが、重傷を負ってんのは確かだな」
スクアーロの前にいた黒髪の少年が見下ろす。イタリアのボンゴレ本部に現れたこの少年は突如襲撃し、ヴァリアーの幹部をも一蹴したのだ。
「てめえ、いったい何者だ?」
「オレはフィルマーレファミリー幹部『6神官』の1人、アトラス」
「くそがぁ」
スクアーロは力を振り絞って立ち上がった。そして辺りに倒れていたルッスーリアやベル、レヴィ、マーモンも次いで立ち上がる。
「よくもこんなにしてくれたわね」
「オレ王子だし、負けるわけにはいかないんだよね」
「ボスの信頼を・・・失うわけにはいかん」
「アルコバレーノの力、見せてあげるよ、バイパーミラージュ!!」
マーモンがそう唱えると幻覚により辺りが真っ暗闇になった。暗殺を生業としているヴァリアーにとって暗闇は平気だった。その闇を利用し、アトラスに一斉攻撃を放った。
「いくぞてめーら、続けぇ、鮫の牙(ザンナ・ディ・スクアーロ)!!」
「レヴィボルタ!!」
「メタル・ニー・ラッシュ!!」
「ロイヤルイクスプロージョン!!」
ヴァリアーの一斉の攻撃がアトラスを襲う。しかしアトラスは焦ることもなく一呼吸おき、刀に青色の炎を灯す。
「無駄だよ、幻覚空間ごと破壊してやる、まとめて喰らえ!!無雨槍破!!」
アトラスの刀から雨の炎を帯びた無数の槍が飛び出した。無数の槍がヴァリア−全員を襲い、幻覚空間を突き破った。
「ぐっ、だがこれくらいでやられるとでも・・・うっ」
(な、なんだ・・・意識が)
「雨属性の炎の特徴は『鎮静』、槍が刺されば意識がもうろうとして・・・最後には・・・」
スクアーロをはじめ、全員が意識を失い、倒れた。ヴァリアー全員がリングを所持していればおそらくはヴァリアーの圧勝であっただろう。だが、リングを持っていない者と持っている者を比べれば、力の差は歴然だった。
「ちぇっ、やっぱりボンゴレが誇る独立暗殺部隊・ヴァリア−といえど、炎が使えなければ雑魚当然か」
アトラスはがっかりしながら強大な雨の炎を灯し、トドメをさそうとスクアーロ達に刀を振りかざす。
ドオオオオ
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