暁 〜小説投稿サイト〜
Unoffici@l Glory
1st season
8th night
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男達がチラリと自分達の車を見る。三者三様に派手なカスタムをしてあるが、中でも1番目を引くのはボンネットから飛び出した巨大なスロットルダクトだろう。V8スーパーチャージド。アメリカではポピュラーな大パワーチューニングの一つだ。

「見た目より速いぞコイツは。アンタらのマシンもパワーはありそうだが」
「当たり前だ。お前ら日本の非力なクルマとは訳が違う」

 当然だが、日本車とアメリカ車ではクルマに対する考え方が違う。ストック状態ならパワーの差は歴然だ。それを承知の上でも、柴崎の余裕は崩れない。

「それでも、負けるとは思わないね」
「何だと……?」
「おいおい、熱くなるなよ?勝負前に泣き言を言う選手が居るか?」
「……ふん、吠えたいだけ吠えてろ。100mあればオマエなんか地平線の彼方だ」
「やってみろよ異邦人、アンタらが先行して行け。ルートは任せるがウチに挑むんだから横浜環状がゴールだ」
「ハッ、上等だ。後悔するなよ?」

 PAが俄かに騒ぎ出す。今宵の戦闘区域へ、四台の咆哮が歩む。スロープを加速態勢で駆け上り、本線へ躍り出る。最初は慣らすように、環状を駆け始める。大歓声が見守る中、イベントの幕が下りた。
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