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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
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に加えて妹もいる貴族だから、まさにランディの言う通りじゃねえか。だぁっはっはっはっ!」

「ううっ、穴があったら入りたい気分だ………」

「ま、まあまあ……空気が変わったのですから結果的にはよかったと思いますわよ?」

「フフ……」

「…………チッ。」

一方レンは小悪魔な笑みを浮かべてレンを見つめ、トワは顔を赤らめて慌て、エリゼはジト目でリィンとアルフィンを見つめ、ミハイル少佐が呆れた表情で溜息を吐いている中ランディは悔しそうな表情でリィンを睨み、ランドロスは豪快に笑い、疲れた表情で頭を抱えているリィンにセレーネは苦笑しながら慰めの言葉をかけ、リアンヌは苦笑しながら一連の流れを見守り、険悪な空気が一転し、完全に話が逸れた事に気づいたアッシュは呆けた後舌打ちをした。



「コホン。―――話を戻しますが、わたくしは1年半前の内戦で自分の無力さを感じて、周りの方々の足を引っ張らない為にリィンさんに嫁いでからわたくし自身の戦闘能力を向上させる精進をし続けましたから心配は無用ですわ。幸いにもわたくしにはアーツもそうですが、魔術師の適性も高い為、アーツや魔術による後方からの援護でしたらアーツや魔術の適性が高いトワさんやレン教官、それにセレーネさんにも決して劣りませんわ。」

(……ねえ、アル。アルフィンさんが言っている事は本当なの?)

(はい。実際アルフィン様は上位魔術や治癒魔術、そして支援系の魔術の一部を習得している事に加えて、アルフィン様の魔術適性が最も高い”火炎属性”に関しては最上位魔術も習得済みです。)

(最上位魔術………レン教官の話によると戦場の地形をも変えかねない凄まじい威力の魔術との話だったが……まさか皇女殿下がそのような凄まじい魔術の使い手になっていたとは……)

アルフィンの説明のある部分が気になったユウナに小声で訊ねられて答えたアルティナの答えを聞いたクルトは驚きの表情でアルフィンを見つめていた。

「そしてこちらにいるエリゼはリィンさんやセレーネさんと同じ”特務部隊”に所属していた上”七日戦役”でもリィンさん達と一緒に軍事行動を取っていましたからエリゼも決して皆さんの足を引っ張りませんわ。」

「――――アルフィンの説明通り、私も”七日戦役”に兄様達と共に従軍し、”特務部隊”の一員としてエレボニアの内戦終結の為に”実戦”を何度も経験しましたから、私の心配も無用です。」

「何と!エリゼさんもあの”特務部隊”の一員だったとは……!」

「しかも内戦に加えて”七日戦役”も経験しているから、実戦経験もそうだけど実力も確実に私達より上でしょうね……」

アルフィンとエリゼの説明を聞いたフレディが興味ありげな様子で声を上げている中マヤは驚きの表情でエリゼを見つめた。




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