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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
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が発生しますよ!?」

「そ、そうだよね……”特別演習”での不測の事態によって二人を危険な目に遭わせる可能性があって、その事によって1年半前の”七日戦役”の時のようにメンフィル帝国とエレボニア帝国の国家間の関係にまた亀裂が入るかもしれないし……」

「そ、それに……もし皇女殿下に何かあったら、ユーゲント皇帝陛下やエレボニア帝国政府も黙っていないわよね………?」

リアンヌ分校長の答えにその場にいる多くの者達が驚いている中ゼシカは信じられない表情で声を上げ、ウェインの意見に頷いたカイリとサンディは不安そうな表情である事を推測した。



「――――その心配は無用ですわ。エレボニア帝国人の方々にとっては複雑かもしれませんが………ここにいる皆さんもご存知のようにわたくしは1年半前の”七日戦役”の”和解条約”によってリィンさんに嫁いだ為”今のわたくし”はメンフィル帝国の貴族であられるリィンさんの妻の一人――――つまり、”わたくしの所属はエレボニア帝国ではなくメンフィル帝国”ですわ。よって、お父様―――ユーゲント皇帝を始めとしたエレボニア皇家やエレボニア帝国政府がわたくしの行動についてどうこう言う”権限”はございません。また、メンフィル帝国もわたくし達が”特別演習”に参加する事は了承済みですわ。」

「姫様…………」

「……………」

アルフィンの言葉に一部の生徒達に加えてトワやミハイル少佐が複雑そうな表情を浮かべている中ミュゼは真剣な表情でアルフィンを見つめ、クルトは目を伏せて黙り込み

「ハッ、”帝国の至宝”とか大層な二つ名で呼ばれてエレボニアの連中からチヤホヤされていた癖に他の国に鞍替えした事を堂々と俺達の前で宣言するとはな。いや〜、さすがは他国――――それもエレボニアをボロ負けさせたメンフィルの新たなる英雄サマである灰色の騎士サマに股を開いてでも灰色の騎士サマやメンフィルの力を借りてエレボニアの内戦を終結させた皇女サマの言う事だけあって、真実味や説得力があるッスねぇ〜。」

「へえ?」

「ア、アッシュ君………」

「おい、アッシュ!幾ら何でも言い過ぎだ!」

「カーバイド!口を謹め!」

「お二人の言う通りだ!例え今の皇女殿下が降嫁された立場とはいえ、今の君の発言は皇女殿下に加えてリィン教官対してもあまりにも不敬だぞ!?」

「貴方………内戦や”七日戦役”を終結させる為に皇女殿下がどれ程の辛い目にあった上メンフィル帝国にエレボニア帝国を滅ぼさせない為に交渉の経験もないのに貴族連合軍に幽閉されていた皇帝陛下に代わってメンフィル帝国の皇帝と必死に交渉した事も知らずに、よくもそんな事が言えるわね……!」

(どうしてアッシュさんはお兄様にもそうですが、アルフィンさんに対しても思う所があるような発言
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