138章 ロックンロールと仏陀(ブッダ)
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」
拍手がわいた。
「こんなに日本では、繁栄して、よく知られている仏教が、なぜ発祥の地のインドでは、
繁栄できなかったのかって、誰もが思いますよね。どうもその原因は、
仏教が、人種差別を身分制度カースト制に断固として反対したからのようです。
国連人権委員会も、インドのカースト制度の差別を、
人種差別の1つであると明記していますからね。
しかし、まあ、カースト制を、断固拒否したからこそ、仏教は世界的な宗教となったんでしょうね」
「さてさて、本題の、ロックンロールとブッダの話に入ります。
えーと、希望くんは、人生って、なんのためにあると思いますかぁ!?」
最前列のテーブルに、福田希望がいる。
『クラッシュビート』のオーディション選考で、
川口信也がモデルの、主人公の信也の役を射止めた、
福田希望は、小学5年、11歳の少年だ。
「人生って、楽しむためにあると思います!」
希望は元気な声で答える。
「うん、それが正解っていえるでしょうね。みなさん、テキストの32ページを見てください。
右下に、ブッダの言葉があります。
ブッダも『自分の変化と成長を楽しめ。もう、外に楽しみを求めるな』って言っています。
これって、非常に的確な人生論なんですよね。
図解にもありますように、外に楽しみを求めることとは、評判や成果や収入を意味します。
評判などの外的要因は、自分の努力でもコントロールできないんですよね。
ですから、そのため、心を乱す原因にもなります。
一方、自分の変化と成長を楽しという、自分の内面を重視する生き方はどうでしょうか?
やりがいや美学や充実感など、その行為を通じて、≪心地よい≫と感じられることを、
続けてゆけば、どんな状況になっても、心は安定するのではないでしょうか?
たのしく生きるための実践法として、ブッダも≪心地よさ≫を追い求めよう!って言っているんですよね。
ブッダ、すなわちお釈迦様は、紀元前250年前後の人ですから、2250年も昔の人なんですよね。
そんな人が、現代人に、生き方を教えられるなんて、天才としかいいようがありませんよね。
あっははは」
会場のみんなも明るく笑う。
「ええと、じゃあ、希望くんのお隣りの、いつもかわいい友愛ちゃんに、お聞きしますけど。
友愛ちゃんが幸せになるには、どうしたらいいんだろうね?どんな答えでもいいんだけど。
あっははは」
映画の中の11歳の信也の、親友の女子生徒役の永愛の役の、
白沢友愛は、小学4年の10歳。
「自分だけの幸せではなくって、友だちとか、まわりの人の幸せも考えてあげることだと思います!」
希望の隣に座
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