第七話 タイムリミット
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「何か分かったみたいだね」
「あぁ、あのモビルアーマーの特性ってヤツだな」
「特性?」
「ユージンからこんな話を聞いてなかったか。
ガンダムフレームはモビルアーマーを狩るための存在だって、」
狩るため……?
そういえば……そんな事を言ってたような気もする。
「ガンダムフレームは本来、阿頼耶識つう特殊なデバイスが無けりゃ動かせねぇ代物でな。今は、説明する時間がねぇから簡単に端的に説明するとモビルスーツと人間の融合だ」
「融……合?」
「そう、モビルスーツと人の神経を繋ぎ合わせる。それにより通常のモビルスーツ操作では不可能な動きも可能になった。だが、これには結構なデメリットもある。んで、そのデメリットを改善し軽減させたのが、オメェの首元に巻かれたリンカーシステムだ」
人とモビルスーツの融合。
阿頼耶識を簡略化したリンカーシステム。確か、出撃前にリンカーシステムの話をしてたっけ。色んな事が有りすぎて忘れかけてた。
「で、ここからが重要な話だ。
ガンダムフレームってのはモビルアーマーを狩るための存在だ。オメェもあの怪物とヤリあったなら、アイツの強さは身に染みた筈だ」
「………………」
「解っていると思うが、通常の兵器、モビルスーツでモビルアーマーを倒す事は出来ねぇ。だが、ガンダムフレームのモビルスーツなら可能だ。
ガンダムフレームのモビルスーツには、ある特殊なリミッターが設置されている。そのリミッターは通常時は機能しねぇ……てか、元から機能してるんだが、ガンダムフレームはモビルアーマーを視認するとそのリミッターが一時的に開放されるんだ」
それが、あの時のバルバトス……?
「だが、そのリミッター解除の代償はとてつもなく大きい。
それを使えば、モビルアーマーとだって互角以上に戦える。だが、それは諸刃の剣なんだよ」
「諸刃の剣?」
「使えば一時的にガンダムフレームの真の力が開放されるが、代償にパイロットの脳にダメージを与えちまう」
脳に……ダメージ?
それって、あの金髪のオッサンが言っていた────もしかして、父さんはモビルアーマーと戦ったて死んだのか……?
「今のバルバトスには機体のリミッターを強化してっから普通ならバルバトスは動ける筈なんだが……。
どうやら、あのモビルアーマーから発させられる声はバルバトスのツインリアクターに負担を掛けてんだと思われる」
「負担って……」
もしかして、だから動かなくなってたのか?
でも、それじゃあ……なんで、お前はここまで来てくれたんだ?
「取り敢えず、今の所はバルバトスに不調はねぇ。今なら動かせる筈だ!」
「うん。今なら動ける、」
「だが、不用意に近付くな。アイツの発する声を至近距離聴いちまったらバルバトスのツ
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