第七話 タイムリミット
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い。いや、護らねばならない」
「でも、アンタのモビルスーツじゃアイツらは止められないよ?」
片腕を失い、各箇所の装甲も損傷が烈しい。動くだけなら何とかなりそうだが、あのモビルアーマーとガンダムフレームの戦闘に介入するのは無理だ。
ましてや、武器も無しにどうやって……?
「そんな事は解っている。だが、行動しなければ何も始まらない。それを教えてくれたのは君じゃないか、」
「俺?」
「そうだよ。君は無茶苦茶な奴だ。でも、君の心の在り方は本物だ」
「何を言ってるのか解らない」
「ははっ。確かに、これは私個人の考え方だ。そして君の在り方に敬意を評したい」
ジキールは俺を連れてコクピットに乗り込む。
「さて、行こうか」
グレイズは歩きだす。
ゆっくりと……そして少しずつ加速する。
「…………」
俺には解らなかった。
何故、この男は見も知らぬ俺にこうやって手助けをしてくれるのか。
何故、この男は諦めていないのか。
「あと少し、踏ん張ってくれよ」
このグレイズは、もう限界だった。
外見から見れば期待全体の装甲の破損と片腕を失った程度の損傷と判断できるが、機体の内部状況は最悪だった。
右足、左足の関節部に異常発生。
こうやって二足歩行で移動しているのも奇跡的な状態だ。
そして、極めつけは背中のブースターだ。
多用し過ぎたのか、モビルアーマーとの戦闘で破損したのか……どちらにせよ、あと一、二回の使用でこのグレイズの動力は停止するだろう。
機体のコンデションは最悪。
それは武装面でもそうだ。
今、このグレイズは丸腰に近い。
残された武装は両腰にマウントされた手榴弾と閃光弾。どれもアイツらを倒すには火力不足だ。
だが、それでもジキールは諦めていなかった。
ジキールから伝わってくる気持ちは────正しく『本物』だったんだ。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動けない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動かない。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
バルバトスは動きたい。
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