十一本目
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」
えぇぇぇ……?
「では行くぞ」
エレンとリムがログハウスから出て、俺もソレを追う。
「敵の数が不明なのに、勝てますか?」
「勝てる。そうだろうティグル?」
「ああ、地の理は俺達にある。
その上ロケット団の数は最低限の筈だ。
田舎町のマサラタウンを攻めるのに大部隊を率いてくるとは思えない」
「わかりました。ですが敵が少数精鋭だった場合どうしますか?」
「少数ならば勝てるだろう?
それともエレンのライトメリッツが負けると?」
「ほう?言うではないか」
「さらに言えば、仮に大部隊だったとしても、マサラタウンにはそれを展開できる場所はない。
相手は戦力を逐次投入もしくは分散配置するしかなくなる。
そうなれば各個撃破だ」
「他にはありますか?」
「加えて、他の街でも行動を起こそうというのなら、ド田舎のマサラタウンで戦力を浪費する事は嫌うだろう。
つけ入る隙はいくらでもある」
エレンに視線を向ける。
鎧を身につけた凛々しい姿。
だが、まだだ。
この姿は完成形ではないのだ。
その赤く紅い瞳に戦意が満ちた時こそ、戦士としての…戦姫としての彼女が完成する時だ。
「見惚れるのは良いが、言葉の一つくらいかけてくれてもいいだろう?
『きれいだ』とかな」
「街道で会った時から思ってるよ」
「そ、そうか…」
エレンは、マントを翻し、歩みを進めた。
兵達が、待つ場所へと。
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