姉想自慰
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「うっ、ぐぅ……」
相手の片腕を極め、両脚で首を絞める。柔道の三角締めに近い技だった。
「そらそらどうした琥珀、もう降参するかい?」
琥珀の顔が痛みと窒息のため真っ赤に染まる。
(く、苦しい……)
苦しい。苦しいのだがそれと同時に気持ちが良い。なぜなら今の体勢というのは姉のむっちりとした太ももに顔をうずめると同時に、のばされた片腕が豊かな胸の間にはさまっている。実においしい密着状態でもあるからだ。
快楽と苦痛の板挟みに琥珀の意識が薄れていき、失神寸前になった時、技が解かれた。
「うっ、げほげほっ、は、はぁはぁはぁはぁ……」
塞がれていた血管と気道が正常な流れを取り戻す。
「だ、だいじょうぶ?」
「う、うん。平気……」
「我慢強いのはいいけど、無理はするんじゃないよ。もうダメだと思ったらタップしな。いつも言っているだろ」
「なんとか解けるかなと思ったんだ……」
姉の感触をもっと味わいたくて我慢してました。とは言えない。
それからも軽く組み手をしたり、技の指導を受けたのだが、姉の身体に目がいってしまい身が入らなかった。
豊かな胸のふくらみは動くたびに激しく揺れ、どうしても視線が引き込まれる。すらりとした美脚の持ち主だが腰のあたりの肉づきが良く、十七歳とは思えない色気を放っており、少年の劣情を刺激してやまなかった。
「……よし、今夜はここまで。お風呂に入ってサッパリしよう」
「わかった。じゃあ沸かしてくるね」
「琥珀も一緒に入るだろ? 汗かいたんだし」
「な、なに言ってるのさ。入るわけないだろ」
「なんで? いいじゃないか、姉弟なんだし」
「おれはもう一四歳だよ、子どもじゃないんだから、姉と一緒に風呂になんて入れないよ!」
「琥珀、照れてる?」
「照れるとか照れないとか、そんな問題じゃないだろ!」
「あー、ひょっとして琥珀。わたしのこといやらしい目で見てたりしてる?」
「!?ッ」
「そういう目で見てるから妙に意識しちゃうんだね。まったく、実の姉を女として意識するだなんて、そんな変態な弟に育てた憶えはお姉ちゃんにはないのに……」
「姉上、それ以上言うと本気で怒るよ!」
「あはは、ごめんごめん。じゃあ先に入るから、琥珀もちゃんと汗を流しなよ」
実の姉を女として見ているという図星を指されて一瞬息が止まったが、本気で言っている感じではない。琥珀はホッと胸をなでた。
姉のことをそのような目で見るようになったのはいつからだろう?
気がつけば姉は性の対象だった。
強く美しく、厳しくも優しい姉のことが小さい頃から好きだった。いつしかその『好き』という感情はただの姉弟愛の範疇を超え、さらに第二次性徴をむかえたことで生じた性的欲求を満たしてくれる
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