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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第70話『VS.魔王軍幹部』
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をするブラッドに嫌悪感を抱きつつ、ふと晴登の脳内に終夜の姿が過ぎる。


「お生憎様だが、お前の仲間は既に俺らが片付けたよ」

「「は…?」」


そのカズマの言葉に、ブラッドだけではなく晴登も呆気に取られる。しかし緋翼の視線に気づき、それがハッタリなのだと遅れて知った。
しかし、ブラッドはその意図には気づかず、困惑しているように見える。


「確かにさっきでけぇ爆発があったが・・・そうかよ。じゃあ代わりに俺がお前らをぶっ殺さなきゃなぁ!」


ブラッドが吠えるのを見て、晴登らは一斉に構える。どうやら先に行けそうな雰囲気ではない。ここで足踏みをしている間に、結月が刻一刻と危険に近づいているというのに・・・


「…行きなよ、三浦」

「え?」

「ここは、私がやるからさ!」ボワァ

「熱っ…!?」


緋翼が一歩前に進んだかと思うと、突如その身体から焔が溢れ出る。それは、ちょうど緋翼とブラッドを囲むように円を描いた。


「焔の柵…?!」

「行って! そして結月ちゃんを助けて!」

「…は、はいっ!」

「行くぞ、晴登!」


カズマに連れられ、晴登は先へと進む。焔の柵のおかげで、ブラッドに邪魔されることもなかった。


「くそッ、邪魔だよこの火!」

「アンタの相手はこの私よ」

「あぁめんどくせぇ! てめぇぶっ殺してアイツらを追いかけてやる!」


苛立ちを露わにしているブラッドに、緋翼は余裕の表情だ。その態度が更にブラッドを焚きつける。


「死ねぇぇぇ!!!」ダッ

「焦ってるアンタに勝ち目は無いのよ」ジャキ


鋭い三白眼を見開き、無鉄砲に突っ走って来るブラッド。その顔は、子供であれば震え上がってしまいそうなほどの悪人面だった。しかし体躯は子供といえども、緋翼がそれに狼狽えるはずもない。彼女は徐に刀を構え、そして彼の身体がその射程に入った刹那──


「"居合い・焔の太刀"」ザシュッ

「がっ……!?」ブシャ


緋色の軌跡を描きながら、焔を纏った斬撃でブラッドの身体を切り裂く。その傷跡──火傷は肩から腰にまで及び、多量の血を辺りに撒き散らした。


「別に手加減する理由も無いし、本気で斬ったわよ。結月ちゃんを攫った罪は重いんだから」



「──そうかい。じゃあ俺らの邪魔するお前らの罪も重いぜ」


「え……?」ブシャ


あまりに一瞬の出来事に、緋翼は何が起こったのかを把握できない。唯一わかることは、肩から腰まで"何か"で斬りつけられたこと。激痛と共に鮮血が噴き、ものの数秒で目眩を起こしそうになる。


「一体…何が…?」

「油断大敵とはよく言ったもんだ。怠惰だねぇ
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