レーティングゲームU
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爆発。
地面にはクレーターができあがり、周囲に爆煙を立ち込めさせる。
「油断大敵ですわよ。」
不意打ちによる奇襲。
その下手人はライザーの女王であるユーベルーナであった。
「…やはり敵を仕留める最高の好機は敵が『勝利を確信した瞬間』ですわね。」
得意げに彼女はそう述べ、眼下の一誠達を見下ろす。
彼女の顏に浮かぶは自身の策略が成功したことによる笑み。
「ええ、全くもってその通りですわね、爆弾女王さん?」
突如、高笑いを続けるユーベルーナへと雷光が飛来し、直撃した。
▽△▽△▽△▽△
一方その頃VIPルームにてレーティングゲームを観戦していたウィスは……
「ここまでは全て私の計画通りですね…」
口元に微笑を浮かべながらモニターを眺め、ワイングラスに再びワインを注いでいた。
愉悦、愉悦。
「信じられないね、これは…」
「まさかこれ程までリアス達が実力を伸ばしていたなんて…」
信じられないとばかりに、サーゼクスとグレイフィアの2人はモニターを傍観している。
リアス達の実力は想像以上、否、想定外な勢いで飛躍的に上昇していた。
これも全てウィスの特訓の成果なのだろうか。
サーゼクスとグレイフィアはゲームを観戦するウィスを静かに横目で盗み見た。
見れば当人であるウィスは実に愉し気にワイングラスを揺らしながら、お菓子を食している。
どうやらウィスはこの為すべくしてなったレーティングゲームの戦況に満足しているようだ。
何処までも平常運転なウィスに嘆息しそうになるサーゼクスとグレイフィア。
だがこれなら…
「…。」
サーゼクスは一人嬉し気にリアスのことを想った。
最愛の妹であるリアスの勝利を願って。
▽△▽△▽△▽△
上空へと立ち込める爆炎と爆煙。
「…。」
ライザーの女王であるユーベルーナを真横から襲撃した本人である朱乃は油断することなく前方を見据えている。
次の瞬間、周囲の煙が晴れ、無傷のユーベルーナが現れた。
「…やってくれましたね、リアスの女王。」
見れば彼女は右手に小さな小瓶を握り締め、朱乃を睨みつけている。
「狙ってくれとばかりに隙だらけだったもので。先手必勝ですわ。」
本人である彼女も一誠と小猫を奇襲していたのだ。
因果応報である。
「ッ…!雷光の巫女。」
ユーベルーナは苦虫を?み潰したようような表情を浮かべる。
「それと、貴方にとって残念なお知ら
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