レーティングゲームU
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にライザー眷属である彼女達は強い。
彼女達から如実に鍛錬の成果が伺えるのも事実。
だが一誠達からすれば想定内も想定内の実力であった。
この10日間自分達の修行を担当してくれたウィスの足元にも及ばない。
速度、膂力、その全てがウィスは理不尽なまでの強さを誇っていたのだ。
故にこの結果は必然なことであり、予想された光景であった。
「次で決めます。…覚悟してください。」
「…く!?」
当たらない。
自身の攻撃が掠りもしない。
否、全て見切られているのだ。
自身の対戦相手である小猫は必要最低限な動きで、此方の攻撃の全てを見通しているのである。
ライザーの『戦車』である雪蘭は焦燥に駆られていた。
「…ほい。」
小猫は大きく一歩前へと足を踏み出す。
続けて自身の拳を強く握り締め、全身の力を満遍なく伝えた一撃を直撃させた。
手加減をすることなく小猫は必殺の威力を込めた重い一発を雪蘭へと放つ。
「か…は…!?」
先ずは急所である鳩尾。
続けて小猫は相手の顎へ掌底を叩き込み、意図的に脳震盪を起こすことで意識を朦朧とさせる。
決して敵である雪蘭に反撃の隙を与えない。
「…止めです。」
最後に意識が朦朧とし、ふらついている雪蘭へと無数の拳の連打を打ち込んだ。
全身の力を一点に集中させた必殺の拳である。
その威力は凄まじく、雪蘭は体育館の壁へと激突し、大きなクレーターに埋没することになった。
小猫vs雪蘭の対決。
塔城小猫の勝利
『ライザー・フェニックス様の戦車1名、リタイア』
グレイフィアの戦況を伝える無機質な声がアナウンスで周囲に響く。
「やったぜ、小猫ちゃん!」
「触らないでください、一誠先輩。」
喜びの余り一誠は小猫の肩へと手を置こうとするも、小猫に避けられてしまう。
見れば向こうでは一誠の洋服崩壊により衣服を吹き飛ばされ、泣いているライザーの眷属達がいた。
何と酷い光景であろうか。
正に一誠の欲望が具現化した必殺技である。
どうやらウィスの名の下行われた地獄の特訓は彼にこの破廉恥極まりない技の習得を後押してしまったらしい。
小猫は洋服崩壊の存在を嫌悪しているようだ。
まあ、当然であるが。
「…外に出ましょう、一誠先輩。」
「わ…分かった、小猫ちゃん。」
小猫の剣?な雰囲気に圧されながらも彼女の言葉に従う一誠。
一誠と小猫の2人が体育館を五体満足の状態にて出た刹那─
上空から魔力の塊が飛来した。
それに伴う大
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