暁 〜小説投稿サイト〜
天体の観測者 - 凍結 -
レーティングゲームU
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 遂に始まったレーティングゲーム。
 舞台は異空間に設置された駒王学園を模した精巧なるレプリカ。

 レーティングゲームは既に始まっている。
 今、リアス達はオカルト研究部の部室にて遂に始まったレーティングゲームに向けた戦略を話し合っていた。

 リアス達の本拠地は彼女達が普段から慣れ親しんだオカルト研究部の部室であり、対するライザー側の本拠地は生徒会室となっている。

 見れば朱乃達の主であるリアスは平時の時と変わらずにオカルト研究部の部室のソファーに腰掛けている。女王である朱乃はそんなリアスのマグカップに紅茶を淹れていた。

 一誠を含めた眷属達は主であるリアスの言葉を待っている。

「…遂にレーティングゲームが始まったわ。」

 リアスは紅茶が淹れられたカップを机に置き、一言。
 そう、既にリアスの将来を左右するレーティングゲームは始まっているのだ。
 
 一層気を引き締め、真剣な顔付きを浮かべる一誠達。
 王であるリアスはそんな己が眷属達を見渡し、再び紅茶を口に運ぶ。

「だけど侮ることも、騒ぎ立てることも、恐れることも、動じる必要もないわ。各自作戦通りに動き、平時と変わらずに行動してちょうだい。驕らず、早らず、ただ座して敵を迎え撃つ、これが私達のレーティングゲームにおける心構えよ。」

 ライザーという格上が相手であり、勝機が限りなく薄い此度のレーティングゲームだというにも関わらずリアスから切羽詰まった様子は見られない。

 そう、何故なら…

「私達はあのウィスの過酷な10日間の修行を乗り切ったのだから。このレーティングゲームでライザーに勝つことも決して不可能なことではないはずよ。」

 ウィスの協力のもと行われた修行という名の地獄の猛特訓、リアス達は何度死を幻視したことか。
 一度や二度ではないだろう。

 リアス達は幾度も生と瀕死の状態を経験し、その度に地獄を垣間見てきたのだ。
 大怪我を負う事態になってもウィスの手により瞬く間に回復させられ、心身諸共酷使する修行メニューを課せられる10日間。

 起床時には大樹内の寝室を崩壊させる規模の時限式爆発目覚まし砂時計による大爆発。
 ウィスが対戦相手となることで行われる数時間規模の対人練習。
 ウィスの別荘である惑星の周囲を重力を数倍にされた状態で行われた重力走行特訓。
 そして、修行後にて衣類の重さも同様に数倍、数十倍にされた状態で行われるレーティングゲームにおける心構えを説かれるウィス主催の講座。
 
 それ以外にもリアス達は10日間の間自身の能力を向上させるべく様々な修行に取り組んだ。
 結果、リアス達の実力は飛躍的に上昇し、以前と比較しても大幅な実力アップに成功したのである。

 それに比べればこのレーティ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ