猫娘と雄英体育祭編
NO.024 心操戦。苦しい戦い
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
出久はレクリエーションの時間の間に尾白と部屋で騎馬戦の時の話を聞いていた。……チア姿のままで。
それに尾白は多少顔を赤くさせながらも話す。
「緑谷。とにかくあの心操という奴の声には耳を傾けるな」
「傾けるな……? 騎馬戦の時になにかあったの?」
「ああ。さっきも言ったけど騎馬戦が始まった時にあいつの声を聞いて返事をした以降、もう記憶がほぼないんだ。ここからさっするにあいつの個性は……」
「洗脳の類……かな?」
「多分そのまんまの個性だと思う」
洗脳と言っても多岐にわたる。
だがそのまんまの洗脳なら対策はもう決まっている。
「つまり心操君がなにかを言ってきても無視を決め込んでいけばいいんだね?」
「そうだ。緑谷なら余裕で可能だろ? そして速攻で仕掛けて場外にでもしてしまえばいい」
「そうだね。ただ、心操君はきっと僕になにかしらの揺さぶりをかけてくると思う。そこをどう凌ぐかで対処は変わってくるかな……?」
「そうだな。とにかく頑張れよ緑谷」
「うん!」
「ッ……!」
笑顔を浮かべながら答える出久の表情に尾白は速攻で心を奪われそうになったがなんとか耐えた。
もっとチア服が際どかったら危なかっただろうと後に尾白は語る。
それから時間は経過してセメントスによる闘技場作成もほぼ完了し、ようやく試合が始められる。
『セメントスサンキュー! そんじゃそろそろ始まるぜ! やっぱり最後はガチンコ勝負っしょ! 己の力を信じて最後まで戦い抜けよ!!』
プレゼント・マイクの叫びが聞こえてくる中で出久は会場に入る前の通路で呼吸を整えていた。
そこに背後からオールマイトがやってきた。
「緑谷ガール……ここまでこれて私としても嬉しい限りだよ」
「オールマイト……」
「だからな。ここまで来たんだ。最後まで駆け抜けてみろよ! 君なら十分やっていけるぜ!」
「はい! 頑張ります!」
オールマイトに見送られながらも出久は会場の中に入っていった。
『それじゃ一回戦を始めるぜ! まずは障害物競争や騎馬戦で優秀な成績を収めた多分1−Aの人気者、ヒーロー科、緑谷出久!』
それで会場内のヒーロー達も、
「待ってました!」「出久ちゃん、頑張って!」「応援してるぞ!」
と次々と声をかけられていって少し……いやかなり恥ずかしい気持ちになっている出久。
『VS 対していまのところ目立った活躍はしていない能力は未知数の男子! 普通科、心操人使!』
プレゼント・マイクがこの戦いでのルールを説明している中で出久と心操がそれぞれで向かい合う。
まだ試合開始のコールは言われていないがすでに心操は出久に話を振ってきていた。
「なぁ緑谷……もうここからは心の勝負なんだよ。将来の為には形振り
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ