外伝〜白き魔女の新たなる軌跡〜
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さんの出自も含めて非常識過ぎる内容ばかりですが。」
「そしてそんな能力を持っているゲルドの存在を大規模な軍拡を行い続けているエレボニア帝国が知れば、ゲルドを軍事利用する可能性が考えられたから分校長はメンフィル帝国にゲルドの保護をさせたのか………しかし、何故君は第U分校――――”軍”の士官学院に編入を?学術機関に通いたいのならば、他にも軍とは無関係の学校があると思うのだが………」
ゲルドの”異能”を軽く説明したリィンの話にユウナが驚いている中真剣な表情で呟いたアルティナはジト目になり、クルトは複雑そうな表情で呟いた後ある事に気づき、不思議そうな表情でゲルドに問いかけた。
「……私の”予知能力”で”見えた”の。この学院に通えば、ずっと一人で旅をしていた私にたくさんの友達ができて、共に笑いあっている暖かい光景が…………だから、リアンヌさ―――ううん、リアンヌ分校長に頼んでこの学院に編入できるようにしてもらったの。」
「ゲルドさん…………」
「………………」
ゲルドの説明を聞いたセレーネとリィンは静かな表情でゲルドを見守り
「それと私は”魔女”でもあるわ。私が”魔女”である事に加えて”予知能力”があった事から私のいた世界ではそんな私を恐れる人達もいたわ…………やっぱり、迷惑かな?普通の人とは異なる存在の私がこのクラスに来て。」
自分の事についての説明を終えたゲルドは寂し気な笑みを浮かべてユウナ達に訊ねた。
「そ、そんな訳ないでしょう!?幾ら貴女が特別な能力を持っていたり”魔女”とかいう存在だったとしても、貴女もあたし達と同じ”人”でしょう!?むしろ、何も知らずに貴女を恐れていた貴女のその世界の人達の考えがおかしいわよ!」
「人を見かけだけで判断する事に反対なのは僕も同意見だ。――――そもそも、このゼムリア大陸にはメンフィル帝国を始めとした異世界―――”ディル=リフィーナ”との交流によって人間以外の様々な異種族が生きているのだから、君に多少普通の人とは違った事情があったとしても、それを理由に君の事を差別する等毛頭ない。」
「ユウナさん………クルトさん…………――――わたしも貴女程―――いえ、見方によっては貴女以上の普通の人間とは異なる事情があります。ですから、わたしは最初から貴女の事を新たなクラスメイトとして認識しています。」
ゲルドの問いかけにそれぞれ真剣な表情で答えたユウナとクルトの答えに驚いたアルティナも二人に続くように普通の人とは異なる存在のゲルドを受け入れる意志を伝えた。
「みんな…………ありがとう…………!これから、よろしくね………!」
ユウナ達の意志を知ったゲルドは嬉しさのあまり一筋の涙を流した後涙をふいて優し気な微笑みを浮かべてユウナ達を見つめた。
「フフ、よかっ
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