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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜白き魔女の新たなる軌跡〜
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っているのか?」

「いえ、生徒側の追加の人員が来るような連絡は来ていません。……お二人共、これは一体どういう事ですか?まさかわたしだけ意図的に知らされていなかったのでしょうか?」

ゲルドの自己紹介に冷や汗をかいたユウナは呆れた表情で指摘し、クルトに視線を向けられたアルティナは静かな表情で答えた後ジト目でリィンとセレーネに訊ねた。

「アハハ………そう思うのも無理はありませんけど、わたくし達にとってもゲルドさんの第U分校への編入は青天の霹靂の出来事で先程知ったばかりですから、わたくし達もアルティナさんと同じですわよ。」

「そもそもゲルドの第U分校への編入はメンフィル帝国政府は関わってはいるけど、編入した事情は俺達と違って単なる親族の厚意によるものだ。」

「”親族の厚意”、ですか?」

アルティナの指摘にセレーネが苦笑しながら答えた後に説明したリィンの説明を聞いたアルティナは不思議そうな表情で首を傾げた。



「ああ。先程名乗ったゲルドの名前の中に”パリエ”があっただろう?”パリエ”の名前に聞き覚えは無いか?」

「へ……?そ、そう言えば”パリエ”って名前はどっかで聞いたような………」

「”パリエ”………――――まさか……君は”癒しの聖女”ティア・マーシルン・パリエ皇女殿下の親族なのか……!?」

リィンの説明に呆けたユウナが考え込んでいる中ある事を察したクルトは驚きの表情でゲルドを見つめた。

「ええっ!?い、”癒しの聖女”って確かシズクちゃんの義理のお姉さんになった癒しの女神(イーリュン)教の聖女様じゃない……!」

「”癒しの聖女”――――ゼムリア大陸側の癒しの女神(イーリュン)教を纏める司祭長にして、”英雄王”の娘の一人でもあるメンフィル帝国の皇女ですね。………ですが確か、ティア皇女―――”パリエ”家の親族は父親の”英雄王”を除けば義母のセシル様と義妹のシズクさんだけだったはずでは?」

クルトの言葉を聞いたユウナが驚いている中アルティナは冷静な様子である人物の情報を口にした後新たなる疑問を口にした。

「これはエリゼお姉様達から伺った話ですが………ゲルドさんは先週の”特別演習”の最終日に突然、何者かの仕業によって第U分校の宿舎に転移させられたそうなんです。」

「ええっ!?あ、あたし達が”デアフリンガー号”でリーヴスに帰っている間にそんな事が!?……あれ?でも、あたし達がリーヴスに戻った時、宿舎でその娘は見かけませんでしたけど……」

セレーネの説明を聞いて驚きの声を上げたユウナだったが、ある事を思い出して首を傾げた。

「分校長の話だと、ゲルドはゼムリア大陸ともメンフィル帝国の本国がある異世界――――”ディル=リフィーナ”とも異なる世界からやってきたそうなんだ。それ
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