外伝〜白き魔女の新たなる軌跡〜
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とベルフェゴールが興味ありげな表情をしている中疲れた表情で大きな溜息を吐いたエリゼは膨大な威圧を纏って微笑み始め、その様子を見守っていたアルフィン達は冷や汗をかいた。
「フフ、貴女達の伴侶の件は一端置いておくとして…………――――いいでしょう。リウイ陛下に事情を説明し、貴女が第U分校に編入できる手配をしましょう。」
「……本当にいいの?自分で言うのもなんだけど、私って貴女達からしたら凄い怪しい存在だと思うのだけど。」
リアンヌ分校長の申し出を聞いたゲルドは不思議そうな表情でリアンヌに問いかけ
「これでも人を見る目は備わっている自負はありますし、知り合いがいないどころか生きていた環境すらも全く異なる世界であるこの世界に迷い込んできた貴女を放置するような真似は力無きもの達を守る立場である騎士の一人として……そして、陛下とイリーナ様の騎士の一人としても決してできませんので。」
「そう………ありがとう…………」
リアンヌ分校長の答えを聞いたゲルドは優し気な微笑みを浮かべた。そして1週間後――――
5月1日、AM8:40――――
〜トールズ第U分校・特務科Z組〜
「――――みんな、おはよう。いつも通り、一人も遅刻や欠席もせず全員揃っていて何よりだ。」
「突然になりますが今日はZ組に新しい仲間が増えますわ。」
1週間後朝のHRを始める為に教室に入って来たリィンはユウナ達新Z組が全員いる事を確認し、セレーネはユウナ達にとって驚きの事実を口にした。
「へっ……!?」
「本当に突然ですね………」
セレーネの言葉にユウナは呆け、クルトは困惑の表情を浮かべた。
「ああ―――入ってくれ。」
「――――はい。」
クルトの言葉に頷いたリィンが廊下に視線を向けると第U分校の制服を身に纏ったゲルドが教室に入って来た。
「キレイ………」
「銀髪……―――いや、純白の髪とは随分と珍しい髪の色だな…………」
「はい………まるで雪を思い浮かべるような純白の髪ですね……」
「ゲルドさん、まずは自己紹介をお願いしますわ。」
ゲルドの容姿や髪の色にユウナが見惚れている中クルトとアルティナは興味ありげな様子でゲルドの雪のような真っ白な髪を見つめ、セレーネはゲルドに自己紹介を促した。
「はい。―――――ゲルド・フレデリック・リヒター・パリエ。国籍はメンフィル帝国で”諸事情”で、この学校に編入したわ。学校を通うのは初めてで色々とわからない事もあって迷惑をかける事もあるかもしれないけど、1日でも早く慣れるつもりで頑張るから、よろしくね。」
「しょ、”諸事情”ってどんな事情よ………」
「国籍がメンフィル帝国という事は君は何か知
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