外伝〜白き魔女の新たなる軌跡〜
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「そ、それにミント色の髪の女の子は恐らく”あの娘”の事だと思いますけど……どうしてあの娘とアッシュさん、それにアルティナさん達がその竜や獣に挑んでいるのでしょう……?」
ゲルドが口にした人物達の特徴を聞いて誰の事かそれぞれ察したリアンヌ分校長は静かな表情で答え、エリゼは真剣な表情で考え込み、アルフィンは戸惑いの表情をしていた。
「………………」
「え、えっと………?」
「私達に何か他にも聞きたい事があるのでしょうか?」
興味ありげな様子で自分達を見つめてきたゲルドの行動にアルフィンが戸惑っている中エリゼはゲルドに訊ねた。
「うん。えっと、一つ聞きたいのだけど……この世界は一人の男性が複数の女性と結婚する事ができるの?」
「え?はい。現にわたくしはこの学院の教官の一人―――リィンさんの妻の一人で、こちらにいるエリゼはリィンさんの婚約者の一人でリィンさんの”正妻”になる予定ですわ。ですがどうしてそんな事をお知りになりたいのですか?」
ゲルドの質問に戸惑いの表情で答えたアルフィンは不思議そうな表情でゲルドを見つめた。
「さっき、私が”見えた”未来に私が好きになったと思われる男性と結婚している話もあったでしょう?その時に見えた光景に貴女達によく似た女性達がウエディングドレスを着て、私が結婚する男性と同じ男性と結婚している様子が”見えた”の。」
「!!!!???」
「ええっ!?という事はゲルドさんが見たという”未来”は……!」
「ふふふ、十中八九ご主人様と私達の結婚式の事でしょうね。」
「あらあら、まさかこんな形でご主人様の新たなるハーレムメンバーになる可能性が高い女の子が現れるなんて、さすがはご主人様と言った所かしら♪」
ゲルドの答えにエリゼが血相を変え、アルフィンが驚いたその時それぞれの身体から出て来たリザイラは静かな笑みを浮かべ、ベルフェゴールはからかいの表情でゲルドを見つめていた。
「…………ゲルドさん。一応念のために聞きますが、未来のゲルドさんが私達によく似た女性達と結婚する相手の特徴は黒髪の男性ですか?」
「うん。――――あ、そう言えばその男性はリアンヌさんの学校で私や私の友達の先生として、何かの授業をしていた未来も見えたわ。」
ジト目になったエリゼの問いかけにゲルドは静かな表情で答え
「ふふふ、今の話でその男性が誰なのかもはや確定したようなものですね。」
「うふふ、教師と生徒の恋愛という禁断の恋まで実行するなんて成長したじゃない、ご主人様♪」
「ハア………私達だけに飽き足らず、生徒にまで手を出すなんて、兄様は一体どれ程の女性に手を出せば満足されるのですか?うふふふふふふ………!」
ゲルドの答えにリザイラ
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