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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜白き魔女の新たなる軌跡〜
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「それについては恐らくこことはまた異なる次元――――”並行世界”に存在する御子殿によるものなのでしょう。」

「それは………」

「えっと……わたくしもその方――――キーアさんの事はリィンさんやエリゼ達からも話には伺っていましたが………どうして、”並行世界”のキーアさんは異なる世界で命を落としたゲルドさんを蘇生させてこの世界に移動させたのでしょう……?」

リアンヌ分校長の推測にエリゼが真剣な表情を浮かべている中アルフィンは戸惑いの表情でリアンヌ分校長に訊ね

「さて……それについては並行世界の御子殿の意図ですからこちらの世界の御子殿に聞いたところでわからないでしょうが………彼女―――ゲルドを蘇生させ、この世界に移動させた何らかの理由はあるはずです。」

「えっと………その”キーア”、だったかしら?話を聞く限り、その人が私を蘇生させてこの世界に転移させたように聞こえるけど………その人って、一体何者なの?」

アルフィンの疑問にリアンヌ分校長が答えたその時、ゲルドは不思議そうな表情である人物の事を訊ねた。そしてリアンヌ分校長達はそれぞれ自己紹介をした後1年半前に起こった”クロスベル動乱”について説明をした。



「”因果の操作”………だから、死んだはずの私がこの世界―――――ゼムリア大陸でこうして生きているのね……………フフ、そのキーアって娘が何を考えて私を蘇生させてこの世界に転移させた理由はわからないけど………私はその娘に心から感謝しているわ。為すべき事を終えて世界から消滅するはずだった私をこうして生き返らせて、新たなる人生をくれたのだから………」

「ゲルドさん…………」

「……………以前いた世界の貴女の”為すべきこと”がどのような内容かはわかりませんが……これから、どうするおつもりですか?」

事情を聞き終えた後優し気な微笑みを浮かべたゲルドの様子をアルフィンは辛そうな表情で見つめ、目を伏せて黙り込んでいたリアンヌ分校長は静かな表情でゲルドに問いかけた。

「そうね………………――――――!」

リアンヌ分校長の問いかけにゲルドが考え込んだその時、ゲルドの脳裏にリィンを始めとした新Z組の面々と一緒に何気ない日常の学院生活を送っている”第U分校の制服を着ている自分”や新Z組だけでなく旧Z組や特務部隊の面々と共に凄まじい瘴気を纏った竜らしき存在に挑んでいる様子の自分、リィン達が凄まじい瘴気を纏った獣らしき存在と戦っている間に美しい女性に見間違えるような夕焼けのような髪の男性が神剣らしき神々しい剣を構えて力を溜めている間に自分が知るある特別な”歌”を歌っている様子の自分、そして成人に成長した自分らしき女性が自分同様成長してそれぞれのウエディングドレスを身に纏ったエリゼやアルフィンらしき女性や多
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