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「どうした!その肩の太陽炉は飾りか!
こちらが本気を出さないと本気で相手できないか!」
オーガの声には、怒りが滲んでいた。
「そんなことだれもっ…」
怒気を孕んだ声に気圧されるリク。
それに対するオーガの返答は、『自身の本気を見せること』だった。
「なら見せてやる……トランザム!」
太陽炉の回転数が上がり、粒子放出量が急増。
そしてオーガ刃-Xのヘッドユニットがスライドし『モノアイ』のような風貌へ変化した。
そうして、オーガ刃-Xはダブルオーダイバーへと突進。
「くぅっ…!」
残像が残る程のスピードで放たれた一撃を、辛うじてガードしたリク。
「さっきの動きを見せてみろ!」
だが、オーガの激しい連撃に防戦一方に陥る。
態勢を立て直そうと空へ逃げる。
しかしいかにツインドライヴと言えど、素の状態でトランザムに勝てるはずもなく、捕捉された。
空中でのコンボからの蹴りを受け、00ダイバーが地面に叩きつけられる。
地に伏せる00ダイバーに、空中からジンクスが得物を突き立てようと迫る。
少年が息を飲んだ。
『トランザムはつかわないで』
少女の言葉。
だが、トランザムを使えば、活路が見いだせる。
一瞬だけ迷い、少年は叫んだ。
「くっ…! トランザム!」
今度は、少女が息を飲む。
トランザムを発動させた00ダイバーは、残像を残しながらオーガ刃-Xの凶刃を紙一重でよけた。
「それだっ!その動き!」
オーガは、敵がようやく本気を出した事に笑みを浮かべる。
リクはその類い稀なる瞬発力で00ダイバーの姿勢を建て直し、オーガ刃-Xへ反撃するべく突進する。
「うおぉぉぉぉぉ…!やぁっ!」
そこからは剣撃の応酬。
00ダイバーの一撃をオーガ刃-Xが受け、オーガ刃-Xの連撃を00ダイバーが受ける。
やがて、00ダイバーが押し負け、後方へ大きく飛ぶ。
だがリクはその反動を活かし、突きを放つ。
オーガ刃-Xとダブルオーダイバーの突きが激突…
くだけたのは…
ダブルオーダイバーの得物だった。
だが、リクは諦めない。
即座にGNビームサーベルを抜いた。
空高く飛び上がり、位置エネルギーを加算した一撃。
「何っ!?」
「ふぅぅぅおぉぁぁぁぁぁぁ!」
しかし、そこで00ダイバーの太陽炉が限界を迎えた。
再び、少年がいきを飲む。
00ダイバーは急激に失速し、オーガ刃-Xに一太刀浴びせることなく墜ちた。
二、三十メートルほど地面を滑り、停止。
しかしその時には高濃度圧縮粒子が機体から離れていた。
ジンクスが得物を振り上げる。
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