暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
02
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「どうした!その肩の太陽炉は飾りか!
こちらが本気を出さないと本気で相手できないか!」

オーガの声には、怒りが滲んでいた。

「そんなことだれもっ…」

怒気を孕んだ声に気圧されるリク。

それに対するオーガの返答は、『自身の本気を見せること』だった。

「なら見せてやる……トランザム!」

太陽炉の回転数が上がり、粒子放出量が急増。

そしてオーガ刃-Xのヘッドユニットがスライドし『モノアイ』のような風貌へ変化した。

そうして、オーガ刃-Xはダブルオーダイバーへと突進。

「くぅっ…!」

残像が残る程のスピードで放たれた一撃を、辛うじてガードしたリク。

「さっきの動きを見せてみろ!」

だが、オーガの激しい連撃に防戦一方に陥る。

態勢を立て直そうと空へ逃げる。

しかしいかにツインドライヴと言えど、素の状態でトランザムに勝てるはずもなく、捕捉された。

空中でのコンボからの蹴りを受け、00ダイバーが地面に叩きつけられる。

地に伏せる00ダイバーに、空中からジンクスが得物を突き立てようと迫る。

少年が息を飲んだ。

『トランザムはつかわないで』

少女の言葉。

だが、トランザムを使えば、活路が見いだせる。

一瞬だけ迷い、少年は叫んだ。

「くっ…! トランザム!」

今度は、少女が息を飲む。

トランザムを発動させた00ダイバーは、残像を残しながらオーガ刃-Xの凶刃を紙一重でよけた。

「それだっ!その動き!」

オーガは、敵がようやく本気を出した事に笑みを浮かべる。

リクはその類い稀なる瞬発力で00ダイバーの姿勢を建て直し、オーガ刃-Xへ反撃するべく突進する。

「うおぉぉぉぉぉ…!やぁっ!」

そこからは剣撃の応酬。

00ダイバーの一撃をオーガ刃-Xが受け、オーガ刃-Xの連撃を00ダイバーが受ける。

やがて、00ダイバーが押し負け、後方へ大きく飛ぶ。

だがリクはその反動を活かし、突きを放つ。

オーガ刃-Xとダブルオーダイバーの突きが激突…

くだけたのは…


ダブルオーダイバーの得物だった。

だが、リクは諦めない。

即座にGNビームサーベルを抜いた。

空高く飛び上がり、位置エネルギーを加算した一撃。

「何っ!?」

「ふぅぅぅおぉぁぁぁぁぁぁ!」

しかし、そこで00ダイバーの太陽炉が限界を迎えた。

再び、少年がいきを飲む。

00ダイバーは急激に失速し、オーガ刃-Xに一太刀浴びせることなく墜ちた。

二、三十メートルほど地面を滑り、停止。

しかしその時には高濃度圧縮粒子が機体から離れていた。

ジンクスが得物を振り上げる。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ