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00ダイバーにトドメを刺すべく振り上げられたカットラス。
だが、そのとき、少女が00ダイバーの前に出た。
自分の十数倍は大きい鋼の巨人の前に…
必殺の一撃を放とうとしている深紅の機体の前に…
その凶刃が少女へ届く寸前。
少女と刃の間に光が生まれた。
その光は凶刃を弾き返し、サラとリクを守った。
光の正体は、RX-0のユニコーンモードシールドだった。
遅れて上空に先と同じ光が現れた。
「あ、あれは…ユニコーンガンダム…?」
ユキオの目に映ったのは、RX0のユニコーンモード。
だが、そのシルエットはユニコーンから大きく外れていた。
それに、本来ユニコーンモードでは持たないはずの深紅の光を纏っていた。
「オーガ。弱いもの苛めは楽しいか?」
コックピットから発せられたのは青年の声だった。
「私はシビルジャッジメンターゼロワン。
ゲームマスターの代理のような物だ。
マスダイバーを追っていたら偶然ノーマナー行為を見かけたので介入させてもらった」
「シビルジャッジメンター…
そうか…テメェがヴォジャノーイか!」
オーガが叫んだとたん、ユキオもその正体に気付いた。
「ヴォジャノーイだって…!?
ならあの機体は……カンヘル…!?」
「知ってるのユッキー?」
「うん!NTDとトランザムの並列稼働を唯一制御できる凄腕のダイバーだよ!」
「それってどうすごいの?」
「機体に過負荷がかかるシステムを並列起動しても壊れない機体を作るビルダーとしての腕はもちろん理論値で通常の十倍以上の機体速度を制御できるパイロットスキルは超一流だよ!」
ユキオがキラキラした目でカンヘルを見上げる。
「少年。俺の事を知ってくれているのは嬉しいが、早く逃げなさい」
「ほう?お前が相手してくれるってのかヴォジャノーイ?」
「いいや。彼らが逃げたら俺も逃げるさ」
「んだと?」
「この後彼女とデートなんだ。
すまないねぇ」
リク、ユキオ、サラがウィンドウを呼び出してエリアから脱出した。
「シビルジャッジメンター。ただで返すと思うなよ?」
「おっかないから逃げさせてもらうよ」
カンヘル・クレアードの各部が展開し、機体が膨張する。
NTDとTRANS-AMの並列使用。
カンヘルの背部のアームドアーマーDEが切り離された。
アームドアーマーDEの裏側には、劇場版00が装備していたGNコンデンサー…
二枚のアームドアーマーDEは地上のオーガ刃-Xへ狙いを定め、最大火力でメガビームランチャーを放った。
それをオーガ刃-Xはギリギリでよける。
「バカな!重力下でファンネルだと!?」
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