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ロボスの娘で行ってみよう!
第26話 第5次イゼルローン要塞攻略戦会議
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ールとかから廃棄寸前の老朽艦や修理不能損傷艦がどれだけ集められるか調べて」

「老朽艦と損傷艦ですか?」
「そう、廃艦でも何でも良いから出来るだけ多く、あと旗艦級戦艦の廃艦もお願い」
「了解しました」

そのやり取りを本部長以下部員が興味深そうに見ている。
本部長がリーファの所へやって来て訪ねた。
「少佐、今のも作戦案の一環かね?」

「そうです本部長、此が作戦案ですが、完璧を期する為に、宇宙艦隊司令長官との摺り合わせをお願いしたいのですが」
「少佐、判った日程を調整しよう」
「よろしくお願いします」

■後方勤務本部

アンドリュー・フォークが兵站課で腐っていた、自らが天才と自称するナルシストである彼がこんな薄暗い部屋で黙々と書類整理をしなければならないなど我慢の限界であった。しかし彼にも光明が現れたと勘違いしたのである。それはサンフォード議員から聞いた第5次イゼルローン要塞攻略作戦が最高評議会で可決されたとの事であった。

彼は此こそ自分の全知全能をかける仕事だと勝手に考えて、本来の仕事をそっちのけで事細かく作戦案を作成して、後方勤務本部長室へ持参したのである。それは完全に職責を無視した行為であったが、受け付けた副官の中佐がフォークの中学校の先輩であったために受け取ったあとで、本部長に作戦案として提示されたのであった。

宇宙暦792年1月9日

■自由惑星同盟首都星ハイネセン 統合作戦本部

この日、統合作戦本部及び宇宙艦隊司令部及び後方勤務本部と各艦隊司令官と参謀長が集結して第5次イゼルローン要塞攻略作戦に対する作戦会議が開かれた。ローテーション中の第九艦隊司令官は参加できなかったが、それは仕方のない事であった。

統合作戦本部長が作戦について話し始める。
「さて、今回のイゼルローン要塞攻略作戦だが、統合作戦本部と宇宙艦総司令部と何故か後方勤務本部からも作戦案が来ているが、後方勤務本部長はご存じなのかね?」
「我々も対案が必要と思い出したのだが、いけなかったかね?」

「そうは、言っていないが。この作戦案を読めば判るが、あまりにも投機的で希望的観測に満ちあふれ、すべてが同盟軍に有利になる状態で帝国軍がすべて不利になる状況を考えて書かれているのだが、しかも物資の補給計画が後方勤務本部が作ったにしては、どんぶり勘定で、いい加減すぎるのだが、本部長はこの案を読んだのね?」

そう言われて後方勤務本部長はしどろもどろに成った。
「部下が良いと言ってきたから、持ってきたのであって・・・・・」
「後方勤務本部長には悪いが、この案は却下する」

「仕方が無かろう、元々自分の案では無いから」
「失礼ですがどなたの案でしょうか?」
リーファとしては、誰が出してきたか大体想像は付くが取りあえずは
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