猫娘と雄英体育祭編
NO.022 第二種目・騎馬戦開始!
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のだから!」
轟がまた氷を出そうとしたが、そこで飯田が妙案があると言って一気に駆けようとする。
それに気づいた出久は悪寒に従って身構える。
「これを使ったら俺はもう使いモノにならなくなる! 必ず取れよ!」
そう言ってどんどんと吹かす音が聞こえてくる。
出久の猫耳にもしっかりと駆動音が聞こえてきていたために、
「させない! 変化!!」
出久もさせまいと、煙幕で四人を包み込む。
またあの時の大猫に変化するものだと思った轟は、
「愚策だな緑谷。そんなんじゃ地面に落ちて失格になるぞ?」
「いくぞ! レシプロバースト!!」
煙幕にも負けずに鉢巻きの位置は把握していた轟は、飯田の必殺の超加速を使いながらも出久の頭の鉢巻きを取った……かのように思えた。
だが、
「手ごたえが……ねぇだと!?」
出久達を通り過ぎた轟達は慌てて振り返る。
そこには、尻尾は二股なれど、普通の子猫の姿になっていた出久の姿があった。
「なっ!? 縮むことも可能なのか!?」
「にゃっ!(その通り!)」
そしてすぐにもとの姿に戻る出久。
「この子猫モードはそんなに消耗しないから本来なら潜入任務向けの力なんだけどね!」
「デクちゃん! 後でまたなって! 触らせて!!」
「緑谷も己の中に獣が潜んでいたか……」
「いいですねー!」
と、出久達はそれでまた逃走を開始していた。
さっきも言った通り、飯田は一度使ってしまえばエンストを起こしたかのように排気筒から煙を吹かせてしまっており、移動に難が出てしまっていた。
『緑谷、なんだその個性!? 炎も使えたり猫になれたりと幅が広いな!?』
『一応使えるようになった能力として体育祭前に緑谷から申請があったぞ?』
『うっそ! 見せて!!』
『後にしろ。それよりそろそろ時間だ』
『そうだった! 時間は後5秒! 4……3……2……1……タイムアップだ!!』
プレゼント・マイクと相澤の漫才みたいなやり取りもあったが出久達はなんとかキープして逃げ切れていた。
「ふぅ…………なんとかなったね」
「よくやったぞ緑谷。この戦は我らの勝利だ」
「デクちゃん! 猫になってなって!」
「ふふふ……これで私のベイビー達の紹介が出来そうですね」
と四人が勝利を讃えあっている中で、
「くっ……取れなかったか」
「すまない轟君……」
「いや……。もう過ぎた事は変わらねぇ。それでも2位になれたんだ。良かったと思おう」
「轟さん……」
「ウェーイ……」
轟はそれでも出久の炎の能力を使う光景に何とも言えない憤りを感じていた。
他にも3位には爆豪チームがなんとか物間から全部奪い取って勝利をしていたがそれでもやるせない表情で、
「デク! あんな力
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