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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜最終話
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女の”後ろ盾”になってやればどうだ?」

「あ、あの……ヴァイスハイト陛下。お言葉ですが、もしその案を実行した場合、メンフィル帝国の貴族――――それも”公爵”といった大貴族の爵位を持つリィンがアルフィン皇女殿下どころかリーゼロッテ皇女殿下まで娶る事になり、結局エレボニアがメンフィルの隷属国と化すると思われるのですが……」

リウイが考え込んでいる中ある事を提案したヴァイスの提案を聞いたエリィは表情を引き攣らせて指摘し

「その点に関しては”西ゼムリア同盟”や”西ゼムリア通商会議”の時のように各国の代表者達を集めて彼らの前でリィン達やメンフィルがエレボニアの政治等に介入しない約束を宣言するか契約書に記せばいいと思うぞ?そうすれば、メンフィルもそうだがクロスベル皇女である俺の娘のメサイアをリィンと婚約させている事でクロスベルも鉄血宰相達を排除した後の新たな政府ができあがるまでのエレボニアの臨時政府の人員として派遣してリーゼロッテ皇女や新たなエレボニア帝国政府が成長するまでの補佐も可能となる。とは言っても、肝心のエレボニア側の政府の人員として”革新派”を除いた勢力かつリーゼロッテ皇女の後ろ盾になれるような勢力が存在しない事なんだがな………」

「………あの。その件についてですが、私に心当たりがあります。」

エリィの指摘に対して答えたヴァイスが考え込んだその時ユーディットが静かな表情で申し出た。



「ほう?エレボニアのどこの勢力だ?」

「………1年半前の内戦や”七日戦役”によって衰退した貴族勢力―――――”貴族派”です。」

「よりにもよって、”貴族派”とはね………遊撃士協会(アタシ達)は政治介入する事ができない為、賛成も反対もできませんけれど、アタシ個人の意見としてはバラッド侯爵―――”貴族派”は止めた方がいいと思うのですけど。ユーディット皇妃殿下の仰る通りバラッド侯爵は確かにエレボニア側の次期カイエン公爵に就任する有力人物とされていますけど……並行世界の未来だと、バラッド侯爵は並行世界で起こったオルディス地方の結社の”実験”の件で他の”四大名門”によって失脚させられたらしいですし、自らの地位向上の為に同じ帝国貴族を陥れるどころか帝国政府にまで協力する程のバラッド侯爵の野心的な性格も考えると、とてもリーゼロッテ皇女の後ろ盾を任せられないと思いますが………」

「そうですよ!あたし達の世界で起こったオルディスでの結社の”実験”もさっき軽く説明しましたけど、あの侯爵、色々とやらかしてあたし達の足を引っ張りまくったんですよ!?」

ヴァイスの問いかけに答えたユーディットの答えを聞いたミシェルは疲れた表情で指摘し、ミシェルに続くようにユウナは当時を思い出して怒り心頭の様子で指摘した。

「いえ、私が言っている”貴族
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