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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜最終話
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込む大事件を起こした関係者になってしまいますと、よくて帝位継承権剥奪や廃嫡………最悪の場合、ご自身が犯した”大罪”を償う為にご自身の命を持って償う可能性が考えられますものね……」

「なるほどね………まさか、オリヴァルト皇子が祖国(エレボニア)をメンフィルに差し出してでも、”鉄血宰相”やセドリック皇太子の野望を止めるつもりだったなんてね………」

リウイとヴァイス、ユーディットの説明を聞いてオリヴァルト皇子の考えを悟ったミシェルは疲れた表情で溜息を吐いた。



「………とはいえ、幾らメンフィルにとってエレボニアを隷属化させる絶好の機会があるとはいえ、ゼムリア大陸の平和の為にゼムリア大陸から戦争を無くす礎を作ろうとしているリベールと盟を結び、”不戦条約”に加えて”西ゼムリア同盟”にも調印した我等メンフィルがエレボニアを隷属化させる事は正直な所、”全ての種族との共存”を謳うメンフィルにとってもデメリットが大きい。よって、エレボニアが2度とメンフィルに対して刃を向ける等と言った”野心”を抱かない”保証”があれば、エレボニアを隷属化させるつもりはないのだが………」

「ま、”並行世界の未来”から来たユウナ達の話からするとセドリック皇太子がエレボニア皇帝に即位等当然論外の上、世界中の各国に加えてエレボニアの民達からもそんな事態を引き起こした”鉄血宰相”を重用したユーゲント皇帝の退位が求められるしな。いっそ、オリビエが帝位継承権の有無を気にせず、ユーゲント皇帝からエレボニア皇帝の地位を簒奪する意思があれば、話がスムーズに進むんだがな………」

「”祖国を他国に売ってでも家族を助けようとする”程の家族思いなオリヴァルト皇子が父親であるユーゲント皇帝から皇帝の地位を簒奪すると言った思い切った事をする覚悟はないでしょうね。それらの件を考えると、消去法でリーゼロッテ皇女にエレボニアの皇帝に即位してもらい、メンフィル・クロスベルとの友好を約束してもらうしかないわね。」

リウイとヴァイスが考え込んでいる中静かな表情で意見を口にしたルイーネはある提案をした。

「リーゼロッテ皇女………エレボニアから去ったアルフィン夫人の代わりにアルノール皇家の養子になった新たなるエレボニアの皇女か。確かに、”新たなる帝国の至宝”という呼び名でエレボニアの民達からの人気もあるリーゼロッテ皇女ならば、エレボニアの民達や各国も納得はすると思うが………」

「問題はリーゼロッテ皇女を支持する”後ろ盾”がない事だな。……そう言えば、エレボニア帝国政府から国家間の関係を回復する為の一環としてリーゼロッテ皇女とリィンの婚約がメンフィル(そちら)に提案されたのだったな?”巨イナル黄昏”を阻止して”鉄血宰相”達を排除した後いっそ、その提案を蒸し返してメンフィルがリーゼロッテ皇
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