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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜最終話
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は纏まったが………お前達はこれからどうするつもりなんだ?」

「………とりあえず、帝都(ヘイムダル)での夏至祭の時までは遊撃士協会のお世話になる代わりに遊撃士協会の業務に協力するつもりです。」

「遊撃士協会の業務に協力するという事は遊撃士協会から仕事を貰って遊撃士と同等の活動をするおつもりですか?」

ヴァイスの問いかけに答えたクルトの話を聞いてある事が気になったユーディットはユウナ達に訊ねた。

「あ、はい。幸いにも遊撃士の活動と”特務活動”は割と似ていますから、あたし達にとっては”特務活動”の延長線上みたいな形ですから慣れていますし。」

「そうか。―――なら、そこに一つ提案だ。定期的に俺達――――”六銃士”や俺達の戦友―――クロスベル帝国の皇族や軍の上層部達との手合わせ―――まあ、要するに実戦に程近い模擬戦をするつもりはないか?」

「”模擬戦”、ですか……?」

「へ、陛下?一体何の為にユウナちゃん達に模擬戦を……」

ユウナの答えを聞いた後提案したヴァイスの提案にアルティナが首を傾げている中エリィは戸惑いの表情で訊ねた。

「お前達は元の世界に帰還すれば、”鉄血宰相”達の野望を打ち破り、お前達の世界のリィン達を助けるために今よりも強くなる必要があるのだろう?そして手っ取り早く強くなる方法は、”格上の存在”との戦いによる経験だ。―――――こう見えても俺達――――”六銃士”や時代を超えて再び集結した俺達の戦友達は”執行者”や”蛇の使徒”、或いは二大猟兵団の団長クラスかそれ以上の使い手の者だという自負はある。いずれリベンジする事になるお前達の世界の”鉄血宰相”達を打ち破る為の”糧”として俺達のような達人(マスター)クラスの使い手との戦いによる経験は必要だと思うのだが?」

「あ…………」

「それは………」

「確かに陛下の仰る通り、今の私達が元の世界に戻っても結社の”執行者”を始めとしたオズボーン宰相に組する使い手達との戦いの勝率は低いままですわね。」

「はい………特別演習の最中に起こった帝国政府のリィン教官に対する要請(オーダー)の件でも結社の使い手達と戦いましたが、結局どの戦いも教官達――――旧Z組の方々が戦った為、わたし達”新Z組”は結社の使い手達のような達人(マスター)クラスの使い手達との戦いの経験が教官達”旧Z組”と比べると圧倒的に不足しています。」

ヴァイスの指摘にユウナが呆け、クルトとミュゼ、アルティナはそれぞれ真剣な表情を浮かべた後それぞれ黙り込んでそれぞれの顔を見合わせて頷いた後ヴァイスを見つめて答えた。



「陛下のご厚意、私達の世界の終焉を食い止める一手の勝率を高める為にもありがたく受けさせて頂きますわ。」

「今この瞬間もあの人は―――リィン教官は自分
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