レーティングゲームT
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取りを行うウィスとオーフィス。
「それではウィス様とオ…オーフィス様、お二人をVIPルームへとご案内させていただきます。」
もう自分一人では対処できないと判断したグレイフィアは思考を放棄した。
▽△▽△▽△▽△
此処はレーティングゲームを観戦することが可能なVIPルーム。
「いやはや実に楽しみですな。リアス様とライザー様とのレーティングゲームは。」
「はっはっは、早計過ぎではないですか?まだゲームは始まっておりませんぞ。」
「ですが正にその通り。あのリアス嬢がどうフェニックスのライザー様と闘うか実に見物です。」
「聞くところによりますとリアス様は10日間の修行期間をライザー様から頂いたらしいですぞ。」
「ほう、それはまさしくこのレーティングゲームの行方が分からなくなるというもの。」
「タイトルは紅髪の滅殺姫vs不死鳥に決まりですな。」
実に好き勝手物申す悪魔達。
彼らは此度のリアスとライザーのレーティングゲームを観戦しに来た悪魔の連中である。
彼らの口元に浮かぶは嘲笑の笑み。
奴らは確信しているのだ。このゲームはライザーの勝利で幕を閉じるのだと。
彼らは決してこの場にどちらかの応援をするべく来たわけではない。
奴らが本日このVIPルームに赴いた理由はただ一つ。
そう、暇つぶしだ。
その一言に尽きる。
初めから彼らはリアスに期待などしていない。
如何にリアスが自分達を楽しませてくれるか否か、それだけだ。
遠巻きにそんな悪魔の連中を見据えるはリアスの兄であるサーゼクス・ルシファー。
殺意を内包した眼光でその悪魔の連中を睨みつけている。
奴らは談笑に夢中になり、そんなサーゼクスの視線に気付いてはいない。
サーゼクスが彼らに一言物申そうと一歩踏み出した刹那…
「サーゼクス様。お客様をお連れしました。」
自身の最愛の妻であるグレイフィアが入室してきた。
「お疲れ、グレイフィア。」
気を取り直し、サーゼクスは彼女へと弔いの言葉をかける。
グリフィアは己の主であるサーゼクスへとぺこりと礼儀正しく頭を下げた。
「…それで君がグレイフィアとリアスが言っていたウィス君か。」
続けてサーゼクスは視線を横にずらし、グレイフィアの隣に佇む件の人物へと目を向ける。
「お初にお目にかかります、サーゼクス様。ご存知であるようですが改めまして…、私がウィスです。」
件の人物であるウィスを見れば奇抜なデザインが施された服装に身を包んでいる。
サーゼクスはそんなウィスに対して見定める様な視線を投げかけた。
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