リアスの心象
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確認済みだ。
オカルト研究部でレーティングゲームの提案を述べたのも彼女だ。このことから両者とも初めからライザーとの政略結婚に反対だったのだろう。
仮にも魔王という悪魔社会のトップなのだから公私混同を控えて欲しいものだが。
どうやらサーゼクス・ルシファーはかなりのシスコンであるようだ。
これではどう転んでもリアスが政略結婚で結婚させられることはないだろう。
その労力を少しでもはぐれ悪魔や三大勢力が引き起こしている騒動の鎮静に励んで欲しいものである。
「いいですか、リアス。……王とは戦ってはいけないんですよ。」
だが今、そんなことを言っても意味がない。
ならば今はリアス達を鍛えることが先決だ。
そう、王であるリアスが負けてしまえばリアス達の敗北が決まってしまう。
リアスはレーティングゲームにて決して戦ってはいけないのだ。
こうしてウィスはリアス達にひたすらレーティングゲームにおける心構えを説きに、説きに、説き伏せた。
▽△▽△▽△▽△
日が堕ち、闇が支配した大樹の中をウィスは歩く。
そんな中、リアスがこの場にいないことに気付いた。
ウィスは惑星の至る所に気を張り巡らせ、リアスの魔力を探る。
リアスの魔力は朱乃達の寝床より少し離れた場所に感知できた。
「…。」
ウィスは少し逡巡した後、即座にその場から消え、リアスの元へと向かう。
「…。」
今のリアスは眼鏡を掛け、レーティングゲームのに関する本に目を通していた。
その表情はとても真剣なものである。
「夜更かしは美容の天敵ですよ、リアス?」
「ウィス…。」
そんなリアスの元にウィスが突如現れる。
「此処は暗いですね。場所を変えましょう。」
ウィスが杖を軽く打ち鳴らす。
途端、周囲の景色が移り変わり、大樹の姿を一望することができる湖の畔へとウィスとリアスの2人は転移していた。
「此処は…?」
「外ですよ、リアス。」
煌びやかな装飾が施された椅子を杖から取りだしたウィスはリアスに対面する形で座る。
気付けば自身の背後にも同様の椅子が現れていた。
いそいそと落ち着かない様子にてリアスは椅子に腰を下ろす。
「う〜む、われながら上品な出来ばえ。」
「…。」
そんなリアスの様子を気にしないようにしているのか分からない様子でウィスは自作のケーキを美味しそうに食している。
緊張感皆無な様子だ。
「…ねえ、ウィス?せめて一誠に赤龍帝の籠手を遣わせてはどうかしら?」
リアスは重々し
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