異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第7話
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「………ユウナさんはともかく、”ここにいるわたし”に関しては貴女とは”初めまして”になります、”特務支援課”サブリーダー、エリィ・マクダエルさん。」
「え、えっと……?」
「ふふっ、その娘達については話せば長くなるから、”黄金の戦王”との面会の時に説明させてもらうわ。」
ユウナ達の登場や自分にとって顔見知りであるはずのアルティナの反応に困惑しているエリィの様子に苦笑したミシェルは軽く説明した。
「ハ、ハア……?……もしかして先程の通信内容で出て来た4人とは、ユウナちゃん達の事なんですか?」
「ええ、そうよ。それじゃあ、”黄金の戦王”の所への案内を頼んでいいかしら?」
「………わかりました。――――陛下達は33階の応接室でお待ちです。本来は荷物検査や武装預りの手続き等も必要ですが、陛下より今回は事情が事情なので、そう言った面倒な手続きは特別に免除するとの事ですので、このまま私についてきてください。」
ミシェルの説明を聞いて少しの間考え込んだ後気を取り直したエリィはミシェル達の案内を始めた。
〜エレベーター内〜
「そう言えばさっきヴァイスハイト皇帝”達”が応接室で待っているって言っていたけど、ヴァイスハイト皇帝以外にアタシ達と面会する人物を訊ねてもいいかしら?」
「ええ、構いませんよ。ヴァイスハイト陛下以外ですとルイーネ皇妃殿下とユーディット皇妃殿下が皆さんと面会する事になっています。」
「あら、まさか旧共和国領方面と元エレボニア帝国領方面の”総督”まで揃っているなんて、珍しいわね。普段からクロスベルと旧共和国領方面を行き来している”微笑みの剣妃”はともかく、ユーディット皇妃は普段はオルディスでしょう?」
「お二人の陛下への定期報告がたまたま重なったんです。それで、先程のミシェルさんからの通信内容からして、ミシェルさん達の話をそれぞれの方面の”総督”であるお二人の耳にも入れておくべきだという陛下の判断で、お二人も陛下と一緒にミシェルさん達と面会する事になったんです。」
「なるほどね………まあ、その方が大事件の阻止の為の話がよりスムーズに進みそうで助かるわ。……ちなみにその”たまたま重なる定期報告”は来月の”三帝国交流会”の日程にも合わせているのかしら?」
「申し訳ありませんがその件については”対価”も無しに答えられません。お二人のスケジュールについては、私を含めて一部の人物達にしか公開されていないクロスベル帝国政府にとっても相当な機密情報に当たりますので。」
「あら、残念。それにしてもアナタ、段々”叡智”に似てきたんじゃないかしら?前のアナタならそう言った強かな所は見せずに、協力者には自分達が知る可能な限りの情報を共有する考えの人物だっただと思うわ
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