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天体の観測者 - 凍結 -
修行とはこういうものを言うのだ
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い、一誠……!?貴方この4日間の間こんなキツイ修行を行っていたの!?」
「はい、その通りです、部長……!ですが一番キツイのは次の修行である"あれ"なんです…!」
「"あれ"って何……!?」
「そ…そのうち分かりますよ、部長!」

 リアスと朱乃、木場の3人はこの修行を受けるのは初めてであるため、一誠の述べていることに理解を示せない。
 それに加えて先程までの修行で積み重なった度重なる疲労がリアス達の足を重くし、普段の思考を放棄させていた。

「思ったより頑張りますね?」

 そんなリアス達の背中を見据え、ウィスは感嘆の意を述べる。







「そろそろですね。では……」

 紅き瞳を細め、ウィスは杖を地面へと打ち鳴らす。
 



 途端、星を何とか一周し終えたリアス達の周囲が眩い光に包まれる。

 次の瞬間、リアス達は気付けば大樹の中へと転移していた。

「此処は……?」
「私達の寝室ですわね……?」

 思わず呆然とするリアス達の目に発光する砂時計の姿が映る。
 見れば周囲の全ての砂時計が淡く光り出していた。

 ただ一人一誠だけはこれから起こる事態を理解しているがゆえに顔を青ざめていたが。



 途端、リアス達を巻き込んだ爆発が起きる。
 大規模な爆発に伴う爆煙と爆音が周囲に鳴り響き、大樹全体を大きく揺らした。

 当然、訳も分からぬまま爆発の威力をその身に受けたリアス達は皆一様に崩壊した瓦礫の山に埋もれることになった。

「ヶホッ!ヶホッ……!」
「あらあら、これはまた……。」
「死、死ぬ……。」
「ゲホッ、ゲホッ!」

 見ればリアス達は全身ズタボロの状態で何とか生きていた。
 だが誰一人として起き上がる気力すら有していなかったが。
 






「辛うじて生きていましたか。良かったですね?今日の修行はこれまでです。」

 そんなリアス達の瀕死の様子を遠めに見据えていたウィスは本日の修行の終わりをリアス達へと告げるのであった。










─レーティングゲームまで残り5日─

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