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2章 生き様
15話 単独行動其の二〜リア編〜
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ではなく、確かな知性の光が宿っていた。



 見開かれたリアの瞳を見ると、インフェルノ・ドラゴンは、フン、と鼻で笑った。

「流石にわしがしゃべるとは思っておらんかっただろう。女剣士よ」

 

 まだ攻撃する気配がないのを察し、リアは剣を下ろし、真っすぐドラゴンを見上げる。


「…そうだね、思いもよらなかったよ。…こんな層のフィールドボスに、高レベルの言語化エンジンが搭載されているだなんてね」


 言語化エンジン。それは、このアインクラッドでも、イベントNPCや、ケアサポートAIに搭載されているものである。それを搭載された場合、ある程度の質問に答えたり、会話をしたりできるが、まだ不自然なところは多いし、未熟なものだ。


 だが、リアの耳に、ツカサの声がよみがえる。


『恐らく、茅場晶彦は、既に言語化エンジンをほぼ完璧に完成させている可能性が高い。その過程が正しいとすれば、アインクラッドの頂、100層のフロアボスには、人とほとんど変わらないほど高性能な言語化エンジンが搭載されるだろう。つまり、それはまるで人のように考えて戦えるということであり、戦いの中で成長する。…そうしたらかなり厄介な敵になるだろうな』




 このドラゴンを見る限り、ツカサの予想は半分当たっていたようだった。

「ほう…流石にこの部屋に入る資格を得た者じゃな。なかなか鋭い」

「…で?そんなことより、あなたが一番最初に言っていたことが気になるんだけど。…察するに、“暗黒剣”が出現する可能性はかなり低かったってこと?」


「そうじゃな。…そなたは、暗黒剣の出現条件を知っておるか?」



 数秒の沈黙の後、リアは首を振った。

「知らない。…でも、暗黒剣っていうんだから、一番人を殺したとかも思ったんだけど、私よりも殺してる人間を知ってるから違うと思う」


 インフェルノ・ドラゴンは、ゆっくり大きな息を吐いた。いや、正確には、不燃焼になった煙だ。これは絶対に業火のブレスがくるなと密かにリアは思った。



「暗黒剣は、茅場昌彦も出現するとはほとんど思っとらんかったじゃろう。何せ、その出現条件がそろう者はほとんどいないと踏んだからじゃ。それは普通に考えて当たり前じゃろう。…1つ目は50層の時点で全スキルのスキル熟練度の合計が最も高いこと、2つ目は同じく50層の時点でレベルが最も高いこと。…ここまでしか出現条件がなかったら、恐らく出現率はかなり高かったじゃろう。…じゃが、最後の一つの条件が最難関なのじゃ」

「……」

「それはのう、“通常行動は常人でありながら、異常行動に対する心理的壁が最も薄い者”じゃ」



 リアの表情は、それを聞いても一切変わらなかった。しばしの
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