第二十三話
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第二十三話 レトロゲーム
梨花と美樹、亜美の三人は商店街にある昔ながらと言っていいゲームセンターに入った。するとその中では。
様々なゲームがあった、亜美はその中の一つを見て梨花と美樹に話した。
「これ三十年は前のゲームやで」
「三十年って」
「本当に私達が生まれるずっと前じゃない」
「もうそれこそね」
「お父さんやお母さんもまだ子供の頃よ」
「そやな、今田先生と今日子先生もな」
亜美は自分達に魔法を教えてくれている二人の先生のことも思って言った。
「まだ生まれてへんかな」
「そうかしら」
「あの先生達はどうかしら」
二人は亜美の今の言葉には疑問形で返した。
「私先生達のお歳知らないけれど」
「私も」
「一体お幾つなのかしら」
「ちょっとわかわないわよね」
「うちも知らんけれどな」
亜美にしてもというのだ。
「今田先生と今日子先生の年齢はな」
「まだお若いわよね」
「多分ね」
美樹は梨花の言葉に考える顔になって答えた。
「そうだと思うわ」
「そうよね」
「多分だけれど」
「三十歳にはね」
「まだじゃないかしら」
「うちもそう思うから言うたんやけど」
今の様なことをというのだ。
「どやろな、まだ三十歳ちゃうやろか」
「そうよね」
「何かどちらの先生もよく考えたら年齢不詳だけれど」
「お顔はお若いから」
「そうじゃないかしら」
「そやろな、それでこのゲームはな」
亜美は二人にあらためてゲームの話をした、見ればそのゲームは白い詰襟の学生服を着た主人公が不良達と戦うゲームだ。
「大体三十年位前やで、もっとやろか」
「本当に凄い昔ね」
「相当古いゲームね」
「あっちにあるゲームなんか」
ブロック崩しの様なゲームも観て言う。
「それより前ちゃうか」
「何か難しそうね、あのゲーム」
「そうよね」
「操縦するキー独特だし」
「使いにくそうね」
「何か具体的な操作わからんけどどのゲームも難しそうやな」
亜美も考える口調で言うのだった、三人共その目で見るゲーム達はどれも全く未知の世界のものであった。
第二十三話 完
2018・2・14
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