異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
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すが………」
「クロスベルを帝国へと成りあがらせた”六銃士”の一人にして二人いるクロスベル皇帝の片翼……一体どんな人物だ?」
「ふふっ、少なくても女性には甘い皇帝陛下なのではないでしょうか?何せ、”好色皇”と呼ばれている程のとてつもない好色家なのですから、女子である私やユウナさん、それとアルティナさんの3人でおだてたりお酌でもすれば、あっさり私達の頼みを聞いてくれるのではないでしょうか♪」
ミシェルの説明にアルティナが若干戸惑った様子で頷き、クルトが興味ありげな表情で考え込んでいる中小悪魔な笑みを浮かべたミュゼの提案を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。
「ミュゼ、あんたね………あたし達の許可もなく勝手にあんたの悪だくみにあたし達まで巻き込もうとするんじゃないわよ。」
「というかそんな不埒な行為を本当に実行するつもりなら、ミュゼさん一人でやってください。」
「ふふっ、どこぞの”小さい方の天使”を思い浮かべるような小悪魔な性格をしている娘ね。―――それじゃあ、今からアタシ達は”オルキスタワー”に行ってくるから二人は留守番、頼むわね。」
ユウナとアルティナがそれぞれジト目でミュゼを見つめている中その様子を苦笑しながら見守っていたミシェルはエオリアとリンに視線を向け
「ええ。」
「ああ、任せときな。」
視線を向けられた二人はそれぞれ頷いた。
その後ユウナ達はミシェルと共にクロスベル皇帝の一人――――”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダーに面会する為にクロスベル帝国の”帝城”であるオルキスタワーに向かった―――――
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