暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ては、まだ何も説明していなかったわね。まず”六銃士”という存在は――――」

エオリアの説明を聞いて驚いた後戸惑いの表情で訊ねたユウナの質問に苦笑したミシェルはユウナ達に自治州だったクロスベルを”帝国”へと成りあがらせたクロスベルの新たなる英雄達―――――”六銃士”についての説明をした。



「僅か6名で”猟兵団”をも壊滅させる戦闘能力があり、不正を働いていた上流階級の方々を失脚させることができるほどの策略も長けた流浪の英雄達にして、”クロスベル帝国”を建国したクロスベルの新たなる英雄―――――”六銃士”ですか………」

「しかも全員、異世界――――”ディル=リフィーナ”の出身で更には元皇帝や将軍クラスの人物であり、そしてIBCによる”資産凍結”が行われる少し前に起こった猟兵達によるクロスベル襲撃の際にはその”六銃士”のかつての戦友や生まれ変わった戦友達がかけつけて”六銃士”達と共に猟兵達を撃退して、クロスベル動乱時にクロスベル帝国を建国するなんて、まるでおとぎ話のような話だな……」

「正直な所、どれも非常識かつカオスな内容ばかりですね……まあ、カオスな状況になっているクロスベルを治める人物達として、ある意味納得もできますが。」

「こ、この世界のクロスベルって一体どうなっているのよ………警備隊の司令や警察の局長ですらも、その”六銃士”って人達が務めていた上、その局長が”特務支援課”にまで配属していたなんて、幾ら何でも滅茶苦茶よ………」

”六銃士”の説明を受けたミュゼとクルトは真剣な表情で呟き、アルティナはジト目で呟き、ユウナは疲れた表情で溜息を吐いた。

「まあ、”六銃士”が”色々な意味で規格外”なのは否定しないよ。何せ、クロスベル皇帝の一人―――”紅き暴君”が何を考えているのかわからないけど、第U分校の教官に自ら名乗り上げてこの世界の第U分校の”戦術科”の担当教官になっているのだからね。」

「ちなみにランディ君は”紅き暴君”の”お目付け役”として第U分校の”戦術科”の副担任として第U分校に派遣されたそうよ。」

「ど、どこまでハチャメチャな事を仕出かしたら気が済む人達なのよ、その”六銃士”って人達は………」

「……案の定”戦術科”もカオスな事になっていましたね。」

「というか、皇帝が他国―――それも緊張状態に陥りかけている国の士官学院の教官を務めるなんて、その”紅き暴君”という人物の意図もそうだが、エレボニアもその人物が第U分校の教官として派遣される事を受け入れた意図も全然理解できないな……」

「うふふ、ですがその代わりこちらの世界の第U分校の戦力は大幅に強化されている事に関しては朗報と思うべきでしょうね。……という事はこちらの世界のユウナさんの第U分校入りの件に関わっていたリセル皇妃と
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ