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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
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アタシ達もせめて二人の罪を少しでも軽くする為に色々と動いていたんだけど、”D∴G教団”の黒幕であるクロイス家を裏から操っていたグリムウッド弁護士は七耀教会にも”外法認定”された存在で、しかも”零の巫女”に対する助言役を務める事でゼムリア大陸の歴史を歪めようとしていた彼の行いを知った”空の女神”の怒りまで買ってしまった事で七耀教会は当然として空の女神を崇めているゼムリア大陸の多くの人々もグリムウッド弁護士に対して怒りを抱いていたから、どうしようもなかったのよ………」

「そしてアリオスさんは国防軍の長官に就任した時に遊撃士を退職したからね………しかもアリオスさんは遊撃士時代、遊撃士協会(あたしたち)の目を盗んでクロスベル動乱を勃発させる為に裏で動いていた事実を知った遊撃士協会本部がアリオスさんに対して相当な怒りを抱いちまったようでね………本部にもグリムウッド弁護士同様アリオスさんの罪を軽くする為の協力を要請したんだけど、『既に遊撃士協会を去り、世界各国をも巻き込む大事件を起こした元凶を庇う理由はない』との答えで、アリオスさんの”減刑”に協力しない所か、アリオスさんが今まで重ねてきた”実績”―――A級正遊撃士の資格も剥奪しちまった上遊撃士協会の要注意人物のリスト―――つまり”ブラックリスト”にまでアリオスさんを入れたんだよ……」

「……遊撃士協会はただでさえ、トヴァルさんの件―――”七日戦役”勃発に間接的に関わっていたという失態があるから、これ以上の失態を犯して世界各国から遊撃士協会の存在の有無が問われないようにする為に、アリオスさんを切り捨てたんでしょうね……」

「………っ!」

「ユウナさん………その……話は変わりますが、こちらの世界のユウナさんはわたし達の世界のユウナさんと同じ状況―――第U分校に入学してきたのでしょうか?ユウナさんの話からするとクレア少佐が取り消されたユウナさんの単位を取り戻したそうですが………エレボニアから独立している今のクロスベルの軍警察学校にエレボニア帝国の鉄道憲兵隊に所属しているクレア少佐が教官として赴任してくるとは思えないのですが……」

ミシェル達の指摘や説明に唇を噛みしめて両手の拳を握りしめたユウナの様子を辛そうな表情で見つめていたアルティナは重苦しい空気を変える為に別の質問をした。

「何でも、その件を知った臨時で教官を務めていたクロスベル皇帝の妃の一人―――リセル・ザイルード皇妃が見かねてユウナちゃんを庇ったお陰でそちらの世界のユウナちゃんと同じ状況になったみたいよ。」

「へ……ク、クロスベルの皇妃様があたしを……?というかさっきからずっと気になっていたんですけど、そのクロスベルの皇帝や皇妃様ってどんな人達なんですか?」

「あー……そう言えばクロスベル皇帝達――――”六銃士”につい
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