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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
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で嬉しそうな表情をしたユウナだったがある事に気づいて訊ね、ユウナの質問の中にあったユウナが第U分校に来た理由を知ったクルトは目を丸くし、静かな笑みを浮かべたミュゼに視線を向けられたアルティナは静かな表情で頷いた。

「黒兎のお嬢ちゃんに関しては知らないけど、アタシ達の世界のユウナの第U分校行きの経緯は理由は違えど軍警本部に抗議して、それが原因で第U分校に留学した所に関してはこちらの世界のユウナと一致しているわね。」

「へ……ど、どうしてですか?肝心のロイド先輩はこの世界では指名手配されていない所か、上級捜査官の一人として活躍しているのに……」

「………アリオスさんとグリムウッド弁護士の件でこちらの世界のユウナちゃんは軍警本部に抗議したのよ。」

ミシェルの話を聞いて首を傾げているユウナにエオリアは複雑そうな表情で答えた。



「へ………ア、アリオスさんとイアン先生の……?そう言えばさっき聞きそびれましたけど、(いん)さんやアリオスさんもそうですけど、この世界のマクダエル議長はどういう状況なんですか?ミシェルさん達はさっきマクダエル議長の事を”元議長”って言っていましたけど………」

(いん)―――リーシャ・マオは”銀”としての活動は”碧の大樹”の件が解決した時を機に引退してアルカンシェルのアーティストとしての活動に専念しているみたいだけど……たまにロイド達――――クロスベル軍警察に”銀”としての力を使って手を貸しているみたいだよ。」

「マクダエル元議長はクロスベル帝国が建国される少し前に自分は引退してクロスベル皇帝達にクロスベルの事を託す宣言をして議長を正式に退職しているわ。ただ、その後に今年の春に設立されたばかりのクロスベルの高等学校付属の大学院――――”サティア学院”の学院長に就任したわ。で、問題はアリオスさんとグリムウッド弁護士なんだけど………」

「……アリオスはクロスベル皇帝達によって”クロスベルの裏切り者”というレッテルを貼られて”ノックス拘置所”で服役中よ。懲役は現在の所20年らしいわ。そしてイアン・グリムウッド弁護士は………――――半年前に公開処刑されたわ。クロスベル動乱を起こした元凶の一人にして、D∴G教団事件の主犯であるヨアヒム・ギュンターを裏から操っていた黒幕(フィクサー)という理由でね。」

「な―――――」

「確か”風の剣聖”はクロスベルの英雄として有名だと聞いた事がありますが………その英雄が”裏切り者”扱いされて拘置所で服役、そしてクロスベルの民間人に親しまれていたグリムウッド弁護士は”公開処刑”ですか………その件も私達の世界とは随分違いますわね……」

「そうですね……その2名は一体何故そんな事になったのでしょう……?特にイアン・グリムウッドはエレボニア帝国政府で
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