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翠碧色の虹
第二十二幕:ふたつの虹を宿した少女
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なんとなく七夏ちゃん、急いでいるみたいだから」
七夏「くすっ☆ 私に合わせなくても・・・ごゆっくりどうぞです☆」

「七夏ちゃんに合わせたい」と思ったが、さすがに恥ずかしいので、その気持ちを抑える。

時崎「これから学校だよね?」
七夏「はい☆」
時崎「俺も途中まで一緒いいかな?」
七夏「え!?」
時崎「通学中の七夏ちゃんをアルバムにと思って」
七夏「くすっ☆ はい♪」

朝食を済ませ、俺は急いで出かける準備をした。
玄関で、七夏ちゃんを待つ。

七夏「柚樹さん! お待たせです☆」
時崎「ああ。おや? 今日は髪を結ったんだね!」
七夏「はい☆ おかしいですか?」
時崎「いや・・・ただ・・・」
七夏「???」
時崎「今の七夏ちゃん、凪咲さんに似てるなって」
七夏「くすっ☆」
凪咲「七夏、気をつけてね。柚樹君も!」
時崎「はい!」
七夏「いってきまーす☆」

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

七夏ちゃんと二人で登校する・・・って、俺は登校ではないのだが。少し早足の七夏ちゃんの後を付いてゆく形となる。

時崎「登校日・・・か」
七夏「どうかしましたか?」
時崎「夏休み期間中の登校日ってなんの為にあるのかなって」
七夏「くすっ☆ 8月に一度はクラスの人と会うため・・・かな?」
時崎「なるほど」
七夏「今日はこの鞄、筆記用具以外は何も入っていないですので、いつもより軽いです♪」

七夏ちゃんは身軽そうに鞄を軽く持ち上げつつ振り返る・・・俺はその瞬間を記録した。
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時崎「突然の撮影でごめん」
七夏「くすっ☆ えっと、部活がある人は、夏休み期間も学校みたいですけど、私は文芸部ですので♪」
時崎「文芸部・・・七夏ちゃん小説好きだからかな?」
七夏「はい☆ ですので、今日は学校の図書室にも寄ってから帰ります♪」
時崎「帰り、遅くなるの?」
七夏「えっと、お昼過ぎには帰れると思います☆」

学校へと近づくにつれ、辺りに七夏ちゃんと同じ制服姿の学生さんが目に入ってくる。

時崎「七夏ちゃん!」
七夏「はい☆」
時崎「ちょっと用事があるから、俺はここで! ありがとう!」
七夏「はい☆ 柚樹さん、また後で☆」
時崎「ああ」

このまま学校前まで七夏ちゃんと一緒に居ると、噂になってしまいかねないので、俺はここで七夏ちゃんと別れることにした。
さて、用事があるのは確かだ。以前、写真屋さんにお願いしておいた現像・・・2〜3日後には出来上がるみたいなので、受け取りに行く。写真屋さんで現像された写真を確認する。家庭用プリンターで印刷したのと然程変わらないように思えるが、これは月日が経てば明らかな違いとなってくる。家庭用プリンターで印刷した写真はすぐに色褪せてしま
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