無限に煌めく宇宙
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そう、奴らは軒並み粛清済みである。
「さてそれでは進みますよ。」
ウィスは再び杖を地面に打ち鳴らし、白銀の光に導かれ大樹の根本へと飛んでいった。
「おやおや、また伸びていますね。」
大樹の傍には見渡す限りの草原が広がっていた。
宙に浮遊しながらウィスは草原を見渡している。
「先ずは掃除を行いましょうか。」
ウィスは人差し指と中指を揃えて天へと突き出した。
途端、草原全体が爆音に包まれる。
眩いまでの光と共にウィス達がいる場所を除いた周囲の草原一体が文字通り更地と化した。
不可視の力がウィスを中心に周囲へと波及し、草原を軒並み消し飛ばしたのである。
「うおおぉぉお……。」
「はわわゎゎわ……っ。」
ウィスはもう少し自重したほうがいいと思われる。
一誠と木場の2人は素直に驚嘆しているが、アーシアに至っては涙目である。
純粋なアーシアには少し刺激が強すぎたようだ。
「"また"って言ってましたがウィスは定期的にこの草原を刈っているのですか?」
今なおウィスの左腕に抱き着きながら朱乃はウィスへと質問する。
「一概に正確な成長速度をお伝えすることはできませんが……。そうですね、この草原は翌日には再び同じ長さに成長しているでしょう。」
絶句、何という成長速度であろうか。
というかそれは本当に純粋な植物なのか。
「次はあの大樹の中に案内しましょう。」
驚きの声を今なお上げているリアス達の声を背後に聞きながら、ウィスは再び杖を打ち鳴らした。
「さて、此処がリアス達の寝床です。」
周囲に浮遊するは岩石の山。
その岩石の上には数個の簡易式の寝台がぽつんと置かれている。
寝台の上にははシーツと毛布のみが敷かれ、正に質素と言う言葉を体現していた。
一際目を引くのはこの寝室を占拠する大蛇と思しき巨大な亡骸。
大蛇の口内には周囲のモノとは一線を引いたこれまた巨大な砂時計の姿が確認できる。
周囲にはそれと同じ様にサイズは小さいが同様の砂時計が寝室全体に多数浮遊していた。
その砂時計は何か白銀の光によって球状に包み込まれている。
とても神秘的であるのと同時に異様な光景である
寝台の位置もかなり地面から離れ、岩石の上にリアス達の人数分だけ置かれていた。
「酷く、殺風景……。」
「ウィスも此処で寝ているのですか?」
「あのウィスさん、周囲にある大きな砂時計は何なんですか?」
「でけぇ……。」
寝室と呼ぶには壮大過ぎる光景に言葉が出てこないリアス達。
リアス達は口々に個人個人の思いを口にする。
ウィスと共に地球を飛び立っ
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