無限に煌めく宇宙
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してください。」
「承りました。」
恭しくメイドの一人がウィスへと礼を尽くす。
「ああそれと……、貴方方からリクエストして頂いた物を丁度地球から持ってきましたよ。」
ウィスは杖を地面へと打ち鳴らす。
地面に杖が打ち鳴らされた瞬間、メイド達の目の前に淡い光が現れた。
それらは全てウィスが地球から取り寄せた土産の数々であり、カートの上に全てが箱詰めされた状態にて綺麗に置かれている。
「ありがとうございます、ウィス様!」
「いえいえ、構いません。後で皆さんで仲良く食してください。」
再びウィスへと礼を尽くした彼女は後ろのメイド達を引き連れ、その場からいそいそと去っていった。
「流石ウィス様!行動がはやい!」
「きた!お土産きた!」
「土産きた!」
「これで勝つる!」
「あのウィス、彼女達は一体……?」
「彼女達は人外達に迫害された人達です。元はぐれ悪魔や神器遣いであることが影響して居場所を失われた方々ですね。勿論原因はそれだけではありませんが。」
「それじゃあ……っ。」
「ええ、彼女達は文字通り人生を無茶苦茶にされたんですよ。外ならぬ人外達の手によって。」
「……。」
「私は彼女達と相談した上で地球から此処に移住してもらったんです。此処ならば人外達の魔の手も伸びませんからね。」
まあ、移住と呼ぶにはかなり遠い引っ越しであるが。
言うまでもなくこの星にいるのは彼女だけではない。
勿論、男性も多数存在している。
「私達悪魔のせいで……。」
「おっと、罪悪感を感じるのはお門違いですよ、リアス。」
罪悪感を感じ表情を暗くするリアスの唇をウィスが人差し指で閉じさせる。
「リアスのその悪魔らしくない誰かを思いやる心は美徳ですが、時にそれは出過ぎた行為と言うものです。」
ウィスは顔を近付け、その曇りない紅き瞳でリアスを見据えながら優し気に諭す。
リアスは思わずうっすらと頬を赤く染める。
「確かにリアス達悪魔のせいで彼女達が苦しめられたのは事実です。ですがそれは悪魔という種族が生み出した世界のシステムそのものが原因です。決してリアスだけのせいではありません。一概にリアスが無関係とは言えませんが手を下したのはあくまで一部の屑の悪魔達ですからね。」
ウィスは落ち込むリアスを慰める。
「確かにそうだけど……。」
「今はそのことを考えるよりもリアスは10日後に開かれるレーティングゲームのことを考えることが先決です。」
ウィスはリアスの唇から手を離し、軽くこつんと彼女の額を小突く。
「それに安心してください。彼女達の人生を滅茶苦茶にした悪魔達には軒並み塵になっていただきましたから。」
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