無限に煌めく宇宙
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楼が如く現象も。
だが近代的な建物や乗り物も存在し、地球との類似点も存在している。
「此処がウィスの住処……。」
朱乃は周囲を見渡し感慨深けにボソッと呟く。
知らなかった、こんな場所が宇宙に存在していたなんて。
神秘的、幻想的、近代的、宇宙的、様々な要素を内包した摩訶不思議な惑星だ。
此処がウィスの住処なのだと自覚し朱乃は興味深けに周囲を見渡す。
見れば自分以外の皆も同様に驚愕し、興味深けに辺りを遠めに見ていた。
「ほっほっほ、少し星ごとリニューアルさせて頂いたんですよ。」
何でもないと言わんばかりに朗らかな笑みを浮かべながら簡潔にウィスはそう述べる。
「星そのものを創り変えたということですか……?」
「ええ、まあそういうことになりますね。」
アーシアが疑問と驚愕の気持ちを内包した声をウィスへと投げ掛ける。
彼女の疑問は最もだ。
そう、家をリニューアルではなく星そのものをリニューアルなのだから。
規格外の権化と呼ぶに相応しい所業であろう。
此処はウィスの心象風景に強く残っている光景を表面化させたものである。
本来なら自分はとある神の付き人としてこの場所に住んでいたはずだが如何せん世界戦が異なるためその神は存在していない。
最初はそれはもう大変であった。
初めの頃は当然何も存在せず、一から限りなく自身の心象風景に近い物へと創り変えていったのだから。
だがウィス本人は此処を創ることに全く躊躇することなどなかった。
この場所こそが自分という存在を強く実感できる場所の一つだからである。
『……。』
リアス達は皆一様に言葉が出てこない。
それはそうだ。ウィスが述べていることが真実ならばそれは正に神の御業と呼ぶに相応しい行為なのだから。
宇宙空間を自由自在に移動する術を有し、天地創造に相応しい力で惑星を創り変えたウィス。
文字通り隔絶した力を有するウィスとは一体何者だろうか。
リアス達は誰もがウィスという存在を改めて強く認識するのと同時に純粋な疑問の気持ちが心を支配した。
そんなリアス達の耳に澄んだ女性達の声が。
『お帰りなさいませ、ウィス様。』
敬意を込め、深々と礼をするメイド達。
彼女達は皆一様にメイド服をその身に着込み、洗練された所作で己の主人であるウィスへと深々と頭を下げていた。
「皆さん、お勤めご苦労様です。」
リアス達を背後に引き連れ、ウィスは彼女達を労わる。
「ウィス様、後ろの方々は……?」
「彼女達は私の、まあ弟子と言ったところでしょうか。これから10日間の間私が彼女達の面倒を見ます。ですので貴方方は平時の時と変わらず行動
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