無限に煌めく宇宙
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とアーシアの2人は慌てふためく。
小猫はジトっとした目でウィスを見詰め、諫言する。
「ほっほっほ、すみません。皆さんの感動の邪魔をしてはいけないと思いまして。」
屈託のない笑みを浮かべながらウィスは返答する。
実に笑えない話だ。
「でも本当に綺麗ね、宇宙は……。」
「宇宙は壮大で無限に広がっていますからね。自身の存在が如何に短小であるかを強く実感させられます。普段抱えている悩みや苦悩も同様です。」
「ウィス……。」
「リアスが今抱えている悩みを卑下するつもりはありませんが少しは視野を広げてはいかがでしょう。」
「……。」
「リアスには頼りになる仲間もいるのですから。自身が抱えている悩みや苦悩を打ち明けることも時には大切ですよ。」
悩まし気な表情を浮かべるリアスを優しく、そして悟らせるようにウィスは話し掛ける。
「私の仲間……。」
「ええ、そうです。」
再度頷くウィス。
「そうですよ、部長!」
「ウィスの言う通りですわ、リアス。」
「えっと、困ったことがあれば私達に遠慮なく言ってください……!」
「僕はリアス部長の騎士として何時でも貴方の力になりますよ。」
「リアス部長はいつも一人で抱え込み過ぎです……。」
朱乃達が落ち込むリアスを口々に励ます。
「皆……。」
仲間からの励ましの言葉を受け、リアスは徐々に落ち着きを取り戻し始める。
リアスは本当に主想いの良い眷属を持ったものである。
「気持ちの整理が付いたようですね?それでは降り立ちますよ。」
そんな中遂にウィス達は目的地へと辿り着いた。
▽△▽△▽△▽△
天を貫くが如く高くそびえ立つ大樹。
大樹の下には四角錐と思しき形のこの星の基軸となる結晶の如き物体が逆さまに浮遊している。
その大樹を中心に周囲には大小様々な木々が蔓延っていた。
大樹には届かないがこれまた高くそびえ立つ木々の姿も。
中には成長半ばで途中で折れている樹木も見受けられる。
惑星の周囲には大小様々な惑星が存在し、空からは太陽光が降り注ぐ。
この惑星の周囲には空模様の様な雲模様が存在し、それを彩る様に多数の色とりどりの惑星が存在していた。
その雲の上から太陽光が一際強くその光を大樹へと落としている。
そう、まるで天からの天啓が如く。
大気には地球と同じように酸素が充足し、問題なく呼吸を行うことができる。
惑星内部から空を見上げれば地球とは異なる空模様が広がっている。
頭上に広がるは青空ではなく、ピンク色の空だ。
また周囲を見渡せば湖や草花、宇宙産と思しき珍妙な生物と植物の姿も確認することができた。
蜃気
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