無限に煌めく宇宙
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。勿論、私の肩に手を置いた人の肩に手を乗せて頂いても構いません。」
ウィスの指示に従いリアスが率先しウィスの右肩に手を置く。
それに続く形でアーシアがリアスの肩へと手を置き、続けて一誠がそんなアーシアの肩に手を置いた。
そして木場は一誠の後ろ、小猫はウィスの左肩である。
見れば朱乃は誰よりも先にウィスの左腕に腕を回していた。
流石である。
彼女に抜かりなどなかった。
リアス達が全員自分に掴まったのを背中越しに確認したウィスは杖を宙へと掲げる。
「それでは参りましょうか?」
ウィスは杖を地面へと軽く打ち鳴らす。
途端、眩いまでの白銀の光が周囲に迸った。
その光はウィスたちの周囲を円を描くように循環し、包み込み、その輝きを強く増していく。
白銀の光は強く迸り、幾度も循環し、周囲を幻想的に照らし出す。
やがてその白銀の光は即座にリアス達を包み込み、途轍もない速度で天へと昇っていった。
そして天へと昇る最中その光は突如消え失せる。
ウィス達の姿は既になく、先程までの輝きが嘘のようにその場には閑散とした光景が広がっていた。
リアス達を連れたウィスは瞬く間に宙へと飛翔し、雲を突き抜け、大気圏を突破し、地球という惑星を飛び立っていった。
▽△▽△▽△▽△
「皆さん、無事地球を飛び立ちましたよ?」
無事地球を飛び立ったウィス達。
リアス達は今や宇宙空間にいた。
見渡す限りに広がる星々の煌めき。
リアス達の眼前には言葉では表すことなどできない宇宙の神秘の輝きが広がっていた。
今やリアス達はウィスの導きの元物凄い速度で宇宙空間を移動している。
リアス達の故郷である地球は遥か彼方であり、自分達の目的地は未だその姿を現すことはない。
白銀の光を纏い、宇宙空間を飛翔するリアス達。
ウィス達は無限に存在する惑星と星々の間を突き抜け、駆け巡り、移動していた。
何という爽快感と開放感。
正に陳腐な表現では言い表せない神秘的な光景が目の前に広がっていた。
「うおおぉぉ、すげェ。」
「綺麗……。」
「はわわゎゎ、凄いですぅ……。」
「これは驚いたね……。」
「凄い……。」
一瞬の瞬きも許されない程に幻想的な光景にリアス達は言葉が出てこない。
一誠やアーシアの2人は感動の余りはしゃいでいる。
「皆さん、感動するのは構いませんが私から手を離してはいけませんよ?手を離した途端宇宙の藻屑になってしまいますからね。」
「うええぇぇえ──!?」
「はわわゎゎっ!」
「……そういうことは早めに言ってください、ウィス。」
一誠
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