五本目
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られた。
エアームドの翼は、刀よりも鋭い。
近付かれれば…死あるのみ。
矢筒の中には二本…
一本をくわえ、一本を撃ち、すぐさまくわえた矢をつがえ、放つ。
が、空しくもその両方が切り捨てられた。
あぁ、死んだかな、これは。
「ここまでか」
奴…いや、彼女は、俺の目の前で足を止めた。
その容貌は、とても美しかった。
その肌は雪のように白く、その銀の髪は穢れを寄せ付けない。
彫刻のような艶やかな唇が言葉を紡ぐ。
「弓を捨てろ」
ルビーのような、吸い込まれそうな瞳に見つめられ、弓を手放してしまう。
「いい腕をしているな」
褒めた…? 自分に矢を向けた人間を?
「私はエレオノーラ・ヴィルターリア。
お前は?」
「ティグルヴルムド・ヴォルン」
「トレーナーか?」
「エリートトレーナーだ」
すると、彼女はニコリと笑った。
「宜しい、ティグルヴルムド卿。
今からお前は私の物だ」
は?
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